クラウドベースのセキュリティソフトウェアを提供するZスケーラー(ZS)の株価が5月8日急騰しました。同社が投資家に第3会計四半期の業績を早期に公開し、通期の業績予想を上方修正したことが要因です。
Zスケーラーの8日の終値は20.63%高の107.92ドルでした。先週5日の終値は、年初来で20%下落していましたので、一気にそのマイナスを取り戻しています。
3月初めにZスケーラー社は、企業支出に対する慎重さが増し、大型案件が遅れていると発表し、株価は打撃を受けました。経営陣は、効率向上のために従業員を3%削減し、第3四半期に800万ドル〜1000万ドルの費用が発生すると発表しました。
しかしながら、結果は好調でした。Zスケーラーは、予備的な検討に基づいて、4月に終了した3ヵ月間の売上が4億1500万ドル〜4億1900万ドルになると予想しています。これは、経営陣の以前の予想(3億9600万ドル〜3億9800万ドル)やファクトセット調べのアナリストのコンセンサス予想(3億9740万ドル)を上回っています。
さらに、Zスケーラーは、計算上の請求額(クラウドプラットフォーム加入と関連するサポートサービスに対する顧客請求額)の通期見通しを上方修正しました。これにより、7月期の請求額は19億7000万ドル〜19億7400万ドルになると予想され、予想レンジの下限は19億3500万ドルから引き上げられました。
通期の売上高は、15億8,700万ドル〜15億9,100万ドルとなる見込みで、これも最大15億6,300万ドルという事前予想を上回ります。
Zスケーラーは6月1日に第3四半期決算の全容を報告する予定です。