AI革命に投資するために欠かせない2つの銘柄

今、最も注目を集めているのが、AIです。多くの企業がAIを業務に取り入れようと懸命ですが、クラウドストライク・ホールディングス(CRWD)とパランティア・テクノロジーズ(PLTR)の2社は設立当初から自社のプラットフォームのデータ収集にAIを活用して、それぞれの業界におけるAIリーダーとなっており、AIを投資のテーマとするなら欠かせない銘柄です。

クラウドストライク・ホールディングス(CRWD)

クラウドストライクは、サイバーセキュリティの分野において、エンドポイント・セキュリティ・ソリューションを強みとしています。これは、携帯電話やノートパソコンなど、企業のネットワークにアクセスする可能性のあるあらゆるエンドポイントを保護するものです。

クラウドストライクは、毎週何兆もの信号を分析し、それが通常の使用なのか、それとも脅威なのかを判断するためにAIを導入しています。また、これらの侵害を検出するためにAIシステムを訓練することで、実際の損失が発生する前に攻撃を素早くシャットダウンすることができます。

AIの活用はそれだけに止まりません。クラウドストライクは、その主要製品を拡張した20以上の製品を提供しており、多くのサイバーセキュリティ関連製品のワンストップショップとなっています。

こうした製品を追加採用する顧客が増えれば増えるほど、クラウドストライクの売上は上昇します。2023年第4四半期(1月31日終了)には、半数以上の顧客が5つ以上の製品を利用し、年間経常売上が48%増の25億6000万ドルに達するなど、クラウドストライクは自社製品の魅力を実証しています。

クラウドストライクは、その収益源から多くのフリーキャッシュフロー(FCF)を生み出しています。第4四半期には、2億900万ドルのFCFを生み出し、33%のマージンを確保しました。もしクラウドストライクが2023年もこのマージンを維持し、2024年度の売上目標である29億8500万ドルを達成できれば、今期は10億ドル近いFCFを生み出すことになります。

現在クラウドストライクの株価は、フォワードFCFの31.5倍あまりとなっており、フォワードFCFの34.2倍で取引されているAI関連銘柄として大人気のマイクロソフトよりも安くなっています。

クラウドストライクは、同業他社よりもはるかに速いスピードで成長しており、素晴らしいビジネスモデルと強力な財務を備えています。割安な今が絶好の参入ポイントかもしれません。

*過去記事はこちら クラウドストライク CRWD

パランティア・テクノロジーズ(PLTR)

パランティアが提供するAIを活用したソフトウェアは、ウサマ・ビンラディンを追跡したとされるものであれ、入院してくる患者をどこに誘導すべきかを決定するものであれ、ユーザーが山のようなデータから洞察を生み出すことを可能にします。

そのソフトウェアを使うことで顧客は大きな利益を得ており、例えば、タイソンフーズは20以上のプロジェクトでパランティアを使用し、2億ドル以上のコスト削減を実現しています。

データが企業の業務に不可欠になるにつれ、パランティアは、顧客が競合他社よりも優位に立つためのトッププラットフォームとして台頭してくると期待されています。

同社はクラウドストライクのような大規模な成長を遂げているわけではありませんが、それでもかなり印象的な実績を残しています。第4四半期の売上高は18%増の5億900万ドルでしたが、より大きなニュースはその収益性で、 パランティアはGAAPベースの1株当たり利益(EPS)を0.01ドルとして初の黒字化を実現しました。

そしてこの黒字化は一過性のものではなく、2023年について経営陣は売上が前年比16%増となり、一般に認められた会計原則(GAAP)に基づき、ある程度の純利益が出ると予想しています。

こうした実績と見通しにもかかわらず同社の株価はあまり高く評価されていません。株価は売上高の9倍あまりで取引されており、クラウドストライクより大幅にディスカウントされています。短期的には株価の変動が大きいと予想されますが、長期的な視点からAIに投資するなら、非常に魅力的な銘柄となっています。

*過去記事はこちら パランティア PLTR

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