エヌビディア 数十億ドルの売上増をもたらすAI製品の開発が活況

エヌビディア(NVDA)によるAI新製品の発表が相次いでいることの詳報です。
エヌビディア AIと次世代半導体製造の開発を加速するための製品を発表

現在開催されているGTCカンファレンスの基調講演で、ジェンスン・フアンCEOは、「生成型AIの驚くべき可能性は、ほぼすべての業界に、ビジネス戦略とそれを達成するために必要な技術を再考させる刺激となっています」と述べています。

その具体的な動きとして、「エヌビディアと当社のパートナーは、世界で最も強力なAIコンピューティング・プラットフォームを、私たちの生活、仕事、遊びを根本的に変革するアプリケーションを構築する人々に提供するために、迅速に動いています」とフアンCEOは表現しています。

エヌビディアの幹部は、同社の最新のDGX H100AIコンピューターシステムがフル生産に入り、企業顧客にまもなく提供されることを発表しました。最新のDGX H100は、8つのNvidia H100 GPUを組み込んでおり、先行するA100システムよりもはるかに高速な性能を提供します。エヌビディアはまた、同社の半導体を搭載したAIコンピューティング容量を企業がレンタルできるDGXクラウドサービスも開始しました。

「DGXスーパーコンピューターは、現代のAI工場である」と形容したフアンCEOは、この新しいサービスが法人顧客が自社の社内データを使って学習できる独自の生成型AI大規模言語モデルを作成するためのもので、その中には、画像や映像のためのエヌビディア Picassoや、創薬のためのエヌビディア BioNeMoが含まれています。

アドビ(ADBE)とシャッターストック(SSTK)が、エヌビディアと提携し、Picassoの技術を利用して、顧客により良い機能と性能を提供することが発表されているほか、アムジェン(AMGN)はBioNeMoの初期ユーザーで、薬剤の研究開発パイプラインに役立てているそうです。エヌビディアによると、このサービスは、大規模なAIトレーニングを通じて、潜在的に有用な薬剤分子をより迅速に特定するために使用することができるそうです。

その他の大手テクノロジー企業も、エヌビディアの技術を採用しています。オラクル(ORCL)クラウドインフラストラクチャーが、3月21日から自社のプラットフォームでエヌビディアのH100 GPUを提供するそうですし、アマゾン・ウェブ・サービスは、次期EC2サービスの一部として、最大20,000個の接続されたH100 GPUを提供する予定とのことです。

また、Microsoft Azureは先週、H100のプライベートプレビューを発表し、メタ・プラットフォームズ(META)は現在、社内のAI制作・研究チーム向けにH100を配備しており、Google Cloudは、ビデオ処理に特化したエヌビディアの最新のL4 AIアクセラレータカードをプライベートプレビューで顧客に提供する予定です。

ウォール街は、AI半導体におけるエヌビディアのリーダーシップが、今後数年間、同社の売上を押し上げる可能性があると楽観的な見方を強めています。

先月、BofA グローバル・リサーチのアナリストであるVivek Arya氏は、生成型AIサービスの採用がエヌビディアの需要を押し上げるとの見方を発表しました。同氏は、この市場が2027年まで毎年25%ずつエヌビディアの売上を伸ばし、数十億ドルの売上を追加することにつながると予測しています。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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