ブロック アナリストによる目標株価引き上げ相次ぐ

デジタル決済企業のブロック(SQ)に対するアナリストの前向きな評価が相次いでいます。米国みずほ証券のダン・ドレブ氏率いるアナリストは3月16日、格付けを「中立」から「買い」に格上げし、目標株価を80ドルから93ドルに引き上げたことを明らかにしました。現在株価は75ドルあまりで取引されており、24%の上昇の余地があることをこの目標株価は示しています。

ブロックの事業には、モバイル決済プラットフォーム「キャッシュアプリ」のほか、POSシステム「スクエア」、「BNLP」サービスの「アフターペイ」などがありますが、「我々は9月にブロック社を中立に引き下げたが、その理由は、ユーザー1人当たりのキャッシュアプリへの流入が停滞していること、リスクの高い給料日前貸しが増えていること、加盟店獲得における競争圧力が高まっていることだった」とドレブ氏のチームは3月16日付けの顧客向けメモに書いています。

そうした評価を変えた理由として、キャッシュアプリの収益の持続性に関する懸念は残るものの、「経営陣の最近のコスト抑制への取り組みを称賛したからだ」とドレブ氏らは述べています。

ブロックの経営陣は2月、「人件費と営業・マーケティング費を削減し、リスクの高い新たな試みを減らす」計画であることを明らかにしています。

ドレブ氏らは現在、ブロックの2023年の業績ガイダンスに対して30%のアップサイドの可能性があると見ており、さらなるマージン増加の可能性も大きいと考えています。

さらに、ブロックは、POS、キャッシュアプリ、BNPLのエコシステムを接続することで、ワンストップショップネットワークを構築することができるというユニークなポジションを維持していることもドレブ氏らは評価しています。

新しい投資フレームワークが明らかになった先月、アナリストの多くがブロックの目標株価を引き上げ、その勢いは3月に入っても続いています。ファクトセットの調査では、3月1日以降、6人のアナリストが目標株価を引き上げ、そのうち2人が格付けを「買い」に格上げしています。

*過去記事はこちら ブロック SQ

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