アップル 強気派の著名アナリストが目標株価を引き上げ

アップル(AAPL)に対して強気の見方をしていることで知られる著名アナリストが目標株価を引き上げました。

ウェドブッシュ証券のアナリスト、ダン・アイブス氏は、iPhoneの供給は1月と2月は安定しており、中国のCOVIDゼロ政策に関連した問題から供給が制限された12月期とは対照的だったそうです。3月に入っても同様で、状況は引き続き改善されているとのことです。

「今週、アジアにおけるiPhoneのサプライチェーンを確認したところ、徐々にポジティブになってきている。中国からの需要は緩やかに増加しており、不透明なマクロ環境にもかかわらず、12月以降、この地域で明確な需要回復が起こっている」と、アイブス氏は顧客向けメモに書いています。

12月に終了したアップルの会計年度第1四半期では、iPhoneの売上高は657億8000万ドルで総売上高の56.1%を占め、中国での売上高は239億1000万ドルで総売上高の20.4%を占めています。

アイブズ氏は、アップルは中国でシェアを伸ばしており、米国と欧州の需要はうまく持ちこたえていると見ています。同氏は、現在のiPhoneユーザーの約4分の1が4年以上iPhoneをアップグレードしていないと推定しているほか、この1年でアップルのエコシステムに加わった新しいiPhoneユーザーが、今後数四半期で同社のサービス事業の再加速につながると考えています。

アイブス氏は、少なくとも過去3年間維持している「アウトパフォーム」の格付けを繰り返すとともに、目標株価を180ドルから190ドルに引き上げました。この価格は現在の水準から約25%の上昇の余地があることを意味します。

ファクトセットの調べでは、この目標株価はアナリストの中で2番目に高いもので、最も高い目標株価は3人のアナリストが設定している195ドルとなっています。

アップルを担当する40人のアナリストのうち、31人が強気、7人が中立、2人が弱気で、平均目標株価は169.16ドルとなっています。

*過去記事はこちら アップル AAPL

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