クラウドベースのデータウェアハウス・ソフトウェア・プロバイダのスノーフレーク(SNOW)が3月1日のマーケット終了後に第4四半期決算を発表しました。
第4四半期の売上高は5億8900万ドルで、前年の3億8400万ドルから増加し、アナリストのコンセンサス予想5億7600万ドルを上回りました。
調整後の利益は1株当たり14セントとなり、前年同期の10セント、コンセンサス予想の4セントをともに上回りました。
また、製品売上は前年同期の3億6000万ドルから5億5500万ドルに増加し、コンセンサス予想の5億4200万ドルも上回っています。そして、第4四半期のネット・リテンション・レートは158%となっています。
調整後フリー・キャッシュフローは2億1,530万。営業利益は3,280万ドルで、営業利益率は6%となり、同社の目標である1%を上回りました。履行義務残額は37億ドルで、前年度比38%増となっています。
通期では、売上高は21億ドルで、前年比69%増となりました。製品売上高は、70%増の19億ドルとなりました。
今後については、第1四半期の製品売上高を5億6800万ドル〜5億7300万ドルとの見通しを示し、コンセンサス予想の5億8200万ドルを下回りました。
通年については、製品売上高が前年比40%増の27億500万ドルになるとの見通しを示しました。コンセンサス予想は28億2,600万ドルとなっており、こちらも下回っています。スノーフレークは11月下旬に行われた前回の決算説明会で、通期の製品売上高を47%増とする見通しを発表していましたので、今回それを下方修正したことになります。
営業利益率は6%、調整フリーキャッシュフロー利益率は25%になると見ています。
フランク・スロートマンCEOは、「当社は、広大な成長市場で事業を展開し、企業の中核的使命をサポートする機能を優先し、2029年度の製品売上100億ドルの目標に向けて順調に進んでいる」との声明を発表しています。
また、同社は20億ドルを上限とする自社株買いプログラムの承認を得たことも明らかにしました。
エバコアISIのアナリスト、カーク・マテルネ氏は、顧客向けメモの中で、来年度のガイダンスの引き下げについて「この経済状況では低い水準を設定することが賢明であり、おそらく上昇の余地を残していると考えている」と保守的なガイダンスであるとの見立てを行っています。
そして、「我々は、FY24(フリーキャッシュフロー)のガイダンスが23%から25%に増加したことを肯定的に捉え、20億ドルの買い戻しは、会社の前向きな長期的な見方を強化するのに役立つ」とスノーフレークについて強気の姿勢を崩していません。
第4四半期の業績は予想を上回りましたが、今後の見通しが予想を下回る保守的なものだったため、株価は3月1日のアフターマーケットで7%安となっています。
*過去記事はこちら スノーフレーク SNOW