エヌビディア AI開発競争で優位な立場にあるとして目標株価引き上げ

各企業が自社の製品に人工知能を組み込もうとする動きが活発になっている中、AI開発競争で優位な立場にあるとして半導体メーカーのエヌビディア(NVDA)をアナリストが高く評価しています。

BofA証券のアナリスト、Vivek Arya 氏は2月14日付けの顧客向けメモのなかで、「エヌビディアは、シリコン、システム、ソフトウェア、開発者を加速させるフルスタックによって、グローバルクラウドとエンタープライズ顧客の間で始まったばかりの生成型AI開発競争をリードするユニークな立場にある」と買いています。

エヌビディアを「最高のコンピュート・ピック」と評価する同氏は、「AIの導入が長期的なデータセンターの成長を促進する可能性がある」ことを理由に目標株価を215ドルから255ドルに引き上げ、「買い」の格付けを維持しています。

同氏は、生成型AIによって、AIタスクをより効率的に処理し、「ほぼ瞬時の結果」をもたらすことができるアクセラレータのアドレス可能な市場の総額は620億ドルに増加すると予想しています。

ChatGPTに代表されるような生成型AIをめぐる現在のブームにブレーキがかかったとしても、エヌビディアはこのカテゴリーに対するより幅広い関心の波から利益を得る態勢にあるように見えると、同氏は見ています。

「生成型AIの採用ペースを予測するには多くの仮定が必要だ」としながらも、「(エヌビディアの)GPUに代表される加速コンピューティングへのシフトと従来のCPUからの脱却は構造的で、過去5年間のアクセラレータの売上はCPUのわずか6%に対し42%のペースで成長している」と同氏はGPUの需要が急速に伸びていることを強調しています。

恩恵を受けるのはエヌビディアだけではなく、シノプシス(SNPS)、ケイデンス・デザイン・システムズ(CDNS)、マーベル・テクノロジー(MRVL)、ブロードコム(AVGO)らの名前もあがっています。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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