ウェドブッシュのアナリスト、ダン・アイブズ氏は2月6日、テスラ(TSLA)の「アウトパフォーム」の格付けを維持したまま、目標株価を200ドルから225ドルに引き上げることを発表しました。
「最近の現地での調査作業から、テスラの中国EV(電気自動車)再加速ストーリーはちょうど軌道に乗り始めたところで、(第1四半期に)追い風になるはずだと考えている」と同氏は顧客向けメモの中で述べています。
「モデルY/3の値下げは、この重要な中国地域におけるテスラのための明確な需要ドライバーをもたらし、ロックダウン後の”再開”と相まって、ここ数週間のフィールドでテスラにとって意味のある影響を与えている」と同氏は現状を分析しています。
アイブズ氏は、中国のEV購入者が、NIO Inc.などの中国のライバルの自動車よりもテスラを好んでいることを示唆する兆候を見ているそうです。
また同氏は、2月3日にバイデン政権が発表した、より多くのEVを税額控除の対象とする動きは、テスラにとってもう一つの追い風となり、同社は一部のモデルで価格を引き上げることができるようになるとも述べています。
イーロン・マスクCEOのツイッター買収による株価への影響は、「徐々に影を潜めている」と同氏は見ており、「我々は、ツイッター自体がキックインコスト削減と一緒に広告の観点からより安定し始めている」と信じており、マスク氏がツイッターの損失を補填するために多くのテスラの株式を売却する必要はなくなったと考えているとしています。
テスラの株価は1月3日に2年半ぶりの安値となる108.10ドルをつけたあと、2月3日までに75.7%も急騰しています。この記事を書いている時点で195ドル弱で取引されており、アイブス氏が示した目標株価はここから15%の上昇余地があることを示しています。
*過去記事はこちら テスラ TSLA