ダウ・ジョーンズ・マーケット・データによると、ナスダック総合指数は今月これまでに11%上昇し、2001年に12.2% 上昇して以来、1月としては最高のパフォーマンスを記録しています。
でも、これは決して良い兆候ではなく、逆に不吉なシグナルかもしれません。というのも、大きく上がった2001年1月のラリーはその後大きく冷え込むことになりました。この年のナスダックは結局29.7%と大幅に下落してしまいました。
2001年に何が起こったか。それは「ドットコムバブル」が完全にはじけた年でした。1999年から2000年にかけてインターネット関連の企業が株価が高騰し、多くの人々が投資をしましたが、後に株価が急落し、多くの投資家が損失を被りました。
2000年にテクノロジーの発展に対する楽観的な見方で株式市場がピークに達した後、底を打ち、2001年1月の上昇のようにいくつかの反転があったものの、バブルが弾けた後の市場の全体的な下落方向が完全に転換したのは2002年の終わり頃でした。
今年の状況もその時に酷似していると言われています。過去最高のピークをつけたハイテク株は2022年に急落。ナスダック総合指数にとっては史上4番目のワースト記録となった1年となってしまいました。
そんな年が明けた後の1月での急上昇。ドットコムバブル崩壊の再来かと恐れる声が出るのも無理はないかもしれません。
個人的な話で恐縮ですが、2001年、まさにこの時の暴落を経験しています。1月に大きく膨れ上がっていた資産が一気に減っていくあの体験はまさに悪夢でした。耐性はついているかもしれませんが、似ているのはここまでという結果になってほしいものです。