ストリーミングビデオ大手のネットフリックス(NFLX)は1月19日、第4四半期決算を発表しました。
2022年10〜12月期の今回の決算で、純新規加入者数が会社予想の450万人を大きく上回る766万人となったことが発表され、株価は19日のアフターマーケットで7%高と急騰しています。
売上高は前年比1.8%増の78億5000万ドルとほぼ会社予想通りでしたが、利益は非現金費用の影響で1株12セントと予想を下回る結果となりました。
営業利益率は7%と、前年同期の8.2%から低下したものの、会社予想の4.2%を上回っています。営業利益は5億5,000万ドルで、会社予想の3億3,000万ドルを大きく上回りました。
アナリストのコンセンサス予想では、第4四半期の売上は79億ドル、利益は1株当たり55セントとされていました。また、アナリストは純新規加入者数の増加は460万人台を予想していました。
「2022年は厳しい年であり、スタートは凸凹だったが、最後は明るくなった。ネットフリックスのあらゆる面を改善し続け、有料配信を開始し、広告サービスを構築することで、収益成長を再加速させる明確な道筋があると信じている」と同社は声明で述べています。
2023年度第1四半期については、売上高82億ドル、1株あたり2.82ドルの利益を同社は見込んでいます。加入者数増加に関する具体的なガイダンスを提供するというこれまでの慣行を今回から廃止しましたが、「通常の季節性」と最近の好調な成長を考慮し、第1四半期は第4四半期の水準から減少し、「控えめな」純増数を見込んでいると述べています。
現在のアナリストのコンセンサス予想は、売上高81億ドル、1株利益2.99ドル、純新規加入者数の増加が260万人となっています。
ネットフリックスはまた、創業者で共同CEOのリード・ヘイスティングス氏が「後継者育成プロセスを完了させる」ため、会長に異動することも発表しました。後任には、最高執行責任者(COO)だったグレッグ・ピーターズ氏が新たなCEOに就任し、これまでCEOを務めていたテッド・サランドス氏と共に共同CEOに就任すると発表しています。
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