J.P.モルガンのアナリストによると、iPhoneの供給問題が需要の低下につながるため、今年度の最初の2四半期でアップル(AAPL)がウォール街の期待に応えるのは難しいとのことです。
アップルの12月期の売上と利益は、コンセンサス予想を小幅に下回る可能性があると、J.P.モルガンのサミック・チャタジー氏はリサーチノートに書いています。同氏は目標株価を前回の190ドルから180ドルに引き下げましたが、「オーバーウエイト」の格付けは維持しました。
「製品サイクルの追い風が弱まり始めた兆候(特にiPhoneとApple Watch)が見え始め、アップルのハードウェアポートフォリオの需要ドライバーの勢いが緩やかになると予想している」と同氏は書いています。
アップルにとって最大の懸念は、iPhoneの出荷台数にあります。J.P.モルガンは、アップルの今年度のiPhone販売台数の予想を、予想される需要の低下により、従来の2億4400万台から2億4200万台程度に引き下げています。
J.P.モルガンの予想では、アップルの第1四半期の売上は、前年の1239億ドルから減少し、約1206億ドルになるとされています。そして、第2四半期になっても、年間売上を再び増加に導くような需給の強さに同社は十分な自信を持てないだろうと、チャタジー氏は書いています。
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