アップルとIBMは決算発表前が「絶好の買い場」

エバコアISIのアナリスト、アミット・ダリヤナニ氏は1月16日、アップル(AAPL)とIBM(IBM)を「戦術的アウトパフォームリスト」(短期的に強いパフォーマンスを期待できる銘柄のリスト)に追加しました。同氏は決算発表前にこの両銘柄を買い進めるべきだと考えています。

アップルについては、10月の前回決算発表以降、株価がS&P 500を16ポイントもアンダーパフォームしていると指摘し、同銘柄が「絶好の買い場」に見えると断言しています。

アップルの株価は、最近の中国でのコロナ関連の生産問題により、アナリストがiPhone 14 ProとPro Maxの販売予想を引き下げたため、ここ数週間プレッシャーを受けています。

ダリヤナニ氏は、12月期のiPhoneの売上がまだ予想を下回る可能性があると見ていますが、最近の株価の下落を考慮し、アップルのガイダンスが失われた売上が次の四半期に回復することを示唆している限り、「予想を下回っても株価に大きな影響はないはず」だと述べています。

特に、iPhoneの販売が回復し始める3月期のガイダンスは、現在のアナリストのコンセンサス予想を5%程度上回ると予測しています。同氏は、目標株価を現在の株価より40%高い190ドルに設定し、「アウトパフォーム」の格付けを継続しています。

IBMについては、昨年ドル高で大きな打撃を受けた同社にとって、より有利な為替状況もあり、12月期決算は市場の予想を上回り、2023年のガイダンスも現在の予想を上回る「好位置にある」とダリヤナニ氏は書いています。

同氏は、IBMの第4四半期の売上は、予想よりも有利な為替状況によって100~180ベーシスポイント押し上げられ、通年では為替による追い風がさらに大きくなると考えています。

「不透明なマクロ環境にもかかわらず、IBMのファンダメンタルズには建設的な見方をしている」と同氏は述べており、同社の年間売上高の半分以上が経常売上であり、そのワークロードは「本質的にミッションクリティカル」で、大企業を主とする顧客基盤は、不況時には中小企業よりも弾力性があると考えています。

同氏はIBMの「イン・ライン」の格付けを維持しつつ、来週の同社の決算発表時の「潜在的上昇力」を反映させたとして、目標株価を135ドルから150ドルに引き上げています。

*過去記事はこちら アップル AAPL

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