10兆ドル規模の水素市場のリーダーとしてプラグパワーを買い推奨

UBSのアナリスト、Manav Gupta氏が、代替エネルギー技術プロバイダーであるプラグパワー(PLUG)のカバレッジを開始し、「買い」の評価と26ドルの目標株価を提示しました。Gupta氏は、同社の成長性、特にグリーン水素の可能性を評価しています。

この評価を受けプラグパワーの株価は10%あまり上昇、12月15日の市場では15ドルあまりで取引されています。

「水素は2030年までに10兆ドル市場になる可能性があり、PLUGはこの分野でのワンストップショップ、マーケットリーダーになることを目指している。2026年までに(現在の9億ドルから)50億ドルの売上を同社が見込んでいるのに対し、ストリートは34億ドルとしか予想しておらず、投資家はその成長の可能性を過小評価している」とGupta氏はリサーチノートに書いています。

プラグパワーにとって2022年は厳しい年になっています。今年に入って株価は46%下落しており、11月、同社はサプライチェーンの問題を背景に、アナリストの予想を下回る第3四半期決算を発表しています。

この決算発表の電話会議で、最高経営責任者のアンドリュー・マーシュ氏は、「成功の方程式は、グリーン水素プラットフォームを構築することで、プラントを稼働させるだけで、マイナスの利益率の水素事業を、プラスの利益率の事業に変えていくことができる」と述べました。

ブルーやグレー水素が、化石燃料を使用して製造されるのに対し、グリーン水素は、再生可能な資源から発電された電力を使って製造されます。Gupta氏はリサーチノートに、グリーン水素はPLUGにとって「ゲームチェンジャー」であると書いています。

「PLUGはすでにマテリアルハンドリング事業のリーダーだが、グリーン水素の製造でもマーケットリーダーになりたいと考えている」と同氏は評しています。

この銘柄に対して強気の見方をしているのはGupta氏だけではありません。ファクトセットの調べでは同株をカバーしている30人のアナリストのうち、21人がこの株を「買い」と評価しており「買い」評価率は70%となっています。一方、残りの9人は「売り」と評価しています。

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