業績大幅改善のモンゴDBが25%を超える高騰

  • 2022年12月7日
  • 2022年12月7日
  • BS余話

クラウドベースのデータベースソフトウェアプロバイダー、モンゴDB(MDB)の株価が12月6日のアフターマーケットで25%を超える高騰を見せています。

同社が6日の市場終了後に発表した第3四半期決算が予想を上回ったほか、2023年度のガイダンスを大幅に上方修正したことによって株価は急騰しました。

10月31日に終了した第3四半期の売上高は3億3360万ドルで、前年同期比47%増、同社が示していたガイダンスの3億ドル〜3億300万ドルの範囲と、ウォール街のコンセンサス予想の3億340万ドルの両方を大きく上回りました。

調整後営業利益は1980万ドルで、前年同期の630万ドルから増加し、同社の目標範囲である800万ドル〜1000万ドルの損失を大きく上回りました。非GAAPベースの純利益は1870万ドル、1株当たり23セントでした。同社は1株当たり16~19セントの損失を予想しており、アナリストのコンセンサス予想では1株当たり17セントの損失とされていました。

一般に認められた会計原則では、当四半期の営業損失は8,290万ドル、純損失は8,480万ドル(1株当たり1.23ドル)でした。

同社はまた、1月に終了する第4四半期について力強いガイダンスを示しました。同期の売上高を3億3400万ドル〜3億3700万ドル、非GAAPベースの利益を1株当たり6セント〜8セントと予想しています。アナリストのコンセンサス予想では、売上高が3億1500万ドル、1株当たり13セントの損失とされていました。

通期では、売上高12億5700万ドル〜12億6000万ドル、非GAAPベースの利益は1株当たり29セント〜31セントと予想されています。以前のガイダンスでは、売上高11億9600万ドル〜12億600万ドル、1株当たり28セント〜35セントの損失と予想されていました。

モンゴDBのCEOであるDev Ittycheria氏は声明で、好調な四半期は同社の主力データベースソフトウェア「Atlas」の消費動向が改善され、「新規事業活動が引き続き好調だった」ことが要因だと述べています。

この数週間、Amazon Web ServicesやMicrosoft Azureなど、消費型ビジネスモデルを採用する他のクラウドベースのソフトウェア企業の成長が予想を下回っていたため、この結果はクラウド・ソフトウェア投資家にとって大きなポジティブサプライズと見なされています。

モンゴDBの株価は12月6日の終値で144.69ドルと年初から66%も下落していましたが、今回の決算発表後6日の終値に対して26.5%高の183.05ドルと高騰しています(米国東部時間7:22PM現在)。

*過去記事「FAANMGよりも注目される、次の10年での飛躍が期待できるテック株

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