エヌビディア 第3四半期決算発表後に株価が上昇

エヌビディア (NVDA) は、11月16日のマーケット終了後に第3四半期決算を発表しました。

第3四半期の純利益は、前年同期の24億6000万ドル(1株当たり97セント)に対し、6億8000万ドル(同27セント)となりました。株式報酬費用などを除いた調整後利益は、前年同期の1.17ドルに対し、1株当たり58セントとなっています。

売上高は、ゲームソフトの売上が低迷したことにより、前年同期の71億ドルから59億 3,000万ドルに減少しました。アナリストのコンセンサス予想では、売上57億8,000万ドルに対し、調整後の1株当たり利益を71セントと見られていました。

売上高は予想を上回ったものの、調整後1株当たり利益は下回った第3四半期となっています。

データセンターの売上は31%増の38億3千万ドル、ゲームの売上は前年同期比51%減の15億7千万ドルでした。アナリストの予想では、データセンターの売上は37億2,000万ドル、ゲームの売上は14億2,000万ドルと見られていました。

エヌビディアのジェンスン・フアンCEOは声明の中で、「当社はマクロ環境に迅速に適応し、在庫レベルを修正し、新製品への道を切り開いている」と述べています。前四半期、同社は13億2000万ドルの在庫費用を計上したことを発表しています。

第4四半期について、エヌビディアは58億8000万ドル〜61億2000万ドルの売上高を見込んでいることを明らかにしました。ファクトセット調査のアナリストのコンセンサス予想では、売上高60億7000万ドルで1株76セントの利益を予想していました。売上高見込みのレンジの下限がアナリスト予想を下回ったと報じているところもあるようです。

明るい材料として受け止められているのが、中国向けの売上に関するデータです。8月下旬、エヌビディアは、同社の高度な人工知能データセンター用チップに対する米国政府の新たな輸出規制により、中国への潜在的な売上高4億ドルが影響を受ける可能性があると警告していました。しかしこの日、同社はこの減少分を代替製品の販売でほぼ相殺したと発表しています。

最高財務責任者であるコレット・クレス氏は声明の中で、「これらの制限は第3四半期の売上に影響を与えたが、その減少分は代替製品の中国への販売によってほぼ相殺された」と述べています。

予想を下回る数字があったものの、それほど悪くない決算と受け止められているのでしょうか。この記事を書いている時点(米国東部時間5:38PM)のアフターマーケットでは1%高の160.7ドルで取引されています。

*過去記事はこちら  エヌビディアNVDA

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