ネットフリックス 広告付き新料金プランに対するアナリストの評価

広告付きの新料金プランを11月から導入すると発表したネットフリックス(NFLX)についてアナリストの見解が示されています。「ネットフリックス 広告付き新料金プランを11月から開始

UBSのアナリストであるJohn Hodulik氏は10月14日、ネットフリックス株の目標価格を198ドルから250ドルに引き上げましたが、「中立」の格付けは維持しました。同氏は、広告ベースのサービスの需要に疑問を持っています。

最終的には収入を10%押し上げると見ているものの、それには時間がかかるだろうというのが同氏の見解で、発表されたシングルストリームプランの魅力は限定的であるとし、同社がいずれ、より多くの機能を備えた追加の広告付きプランを提供するようになると予想しています。

ローゼンブラット証券のアナリスト、バートン・クロケット氏も同様に、新プランの魅力に疑問を抱いています。「サブスクリプションにおける最も強力な力は惰性であり、切り替えの必要性は、広告つきベーシックのユーザー数を大きく制限するだろう」と同氏は述べ、「ほとんどの家は2人以上で複数のストリーミングデバイスを持っているので、ネットフリックスの1ストリームプランに対する消費者の関心は限られている」と考えています。クロケット氏はネットフリックスの「中立」の格付けを維持しています。

ベンチマークのアナリスト、マシュー・ハリガン氏は、「売り」の格付けと157ドルの目標価格を維持し、ネットフリックス株の中期的リスクは “下向き “になっていると考えています。中でも、消費が低迷していることを考えると、新たな広告プラットフォームを導入するタイミングは「好ましくない」と指摘しています。

同氏はまた、スポーツ番組の不足はネットフリックスの広告戦略にとって問題となり得るとし、一部の広告主は「イカゲーム」や連続殺人犯ジェフリー・ダーマーを描いた新シリーズといった番組に「反発」する可能性があることも指摘しています。

一方で明るい見方をしているアナリストもおり、エバコア ISIのマーク・マハニー氏は格付けを「アウトパフォーム」としています。広告付きプランの追加は、「インターネットセクター全体で最大の触媒」であり、「消費者に対するネットフリックスの価値を実質的に高め、解約を減らし、総加入者数を拡大する」と、同氏はリサーチノートで述べています。

広告提供のメリットは、ウォール街の現在のネットフリックスの業績予測や株価評価には反映されていないとする同氏は、300ドルの目標株価を維持しています。

ネットフリックスの株価の10月14日の終値は1%安の230ドルとなっています。第3四半期の決算報告は10月18日に予定されています。

*過去記事はこちら ネットフリックス NFLX

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