ナスダック証券取引所で取引されている非金融系の大手企業100社で構成されているナスダック100は第3四半期に2.9%下落し、今年に入ってからは31.6%下落しています。
以下は、第3四半期におけるナスダック 100の構成銘柄のパフォーマンスのベスト5とワースト5です。
ベスト5
コンステレーション・エナジー(CEG)+46%
今年初めに取引を開始した同株式にとって、第3四半期はこれまでで最高の四半期となりました。コンステレーションは、8月のS&P 500種指数でも最高のパフォーマンスを見せています。同社はカーボンフリーエネルギーの大規模な生産者であり、8月に署名された新しい気候変動法の恩恵を受けると予想されます。
ネットフリックス(NFLX)+35%
ネットフリックスは加入者数の減少に伴い今年60%下落していましたが、その反動が第3四半期に現れました。過去3カ月で株価は35%上昇し、ナスダック100の中で2番目に高い上昇率を記録しました。同社は、ユーザーに対して、より安価な視聴オプションを可能にする広告サポート契約を提供する準備を進めており、物価が高騰している現在の経済状況にあっては一部の家庭にとって大きな効果をもたらすと期待されています。
メルカドリブレ(MELI)+32%
メルカドリブレは、ウルグアイに本社を置き、ブラジル、メキシコなどで事業を展開するeコマース企業です。同社は第2四半期の業績と収益を発表し、ウォール街の予想を上回ったことで株価が大きく上昇しました。
バイオジェン(BIIB)+28%
バイオジェンは先週、エーザイ (ESAL))と共同で開発した実験薬レカネマブがアルツハイマー病の初期段階の人々の認知機能の低下を遅らせることを発表しました。このニュースを受けて株価は急騰し、ナスダック100の第4位のパフォーマーとなっています。
ペイパル・ホールディングス(PYPL)+27%
ペイパルの株価は、電子商取引のトレンドが減速し、アナリストが予想を大幅に修正したため、今年に入ってから約53%も下落しました。しかし、8月にウォール街を驚かせるような堅調な四半期決算を報告すると、アナリストはこの株に強気に転じ始めました。
ワースト5
オクタ(OKTA)-35%
9月初め、オクタは2021年に買収したIDソフトウェア企業Auth0の統合に伴う問題が事業成長に影響したことを発表し、第3四半期のナスダック 100のワーストパフォーマーとなってしまいました。
チャーター・コミュニケーションズ(CHTR)-34%
米国最大級のケーブル事業者であるチャーターにとっては過去最悪の四半期となりました。同社は第2四半期決算で、インターネット加入者数が四半期ベースでマイナスとなったことを報告して株価が大きく下落しました。
ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ(ZM)-30%
ビデオ会議プラットフォームのズームは、オフィス回帰と競争激化による需要減退を受け、2022年度のガイダンスを引き下げたことで大きく下落しました。
マッチグループ(MTCH)-30%
TinderとHingeを所有するデートプラットフォームのマッチグループは、8月に期待はずれの収益ガイダンスを示し、2022年の雇用計画を縮小すると発表したことで下落しました。
インテル(INTC)-30%
半導体メーカーのインテルはPCの需要減退による影響で3割も株価が下落してしまいました。