データウェアハウスソリューションで躍進するスノーフレークに「買い」推奨

スノーフレーク(SNOW)はその主要事業であるデータウエアハウスから恩恵を受け始めたばかりだとして、ニーダムのアナリスト、マイク・シオス氏は9月16日、「買い」推奨を行いました。「データが新しい石油である」なら、スノーフレークは成功する準備が整っていると同氏は考えています。

クラウドベースのデータウェアハウス会社であるスノーフレークは8月24日、好調な四半期決算を発表し、経済の低迷で顧客の伸びが鈍化しているとの懸念を払拭しました。

他のサブスクリプション型ソフトウェア企業とは異なり、スノーフレークのユーザーは消費した分だけ支払うため、需要パターンの変化が即座に数字に表れることから、顧客の利用状況は売上拡大の大きな予測因子となります。

シオス氏は、「デジタルトランスフォーメーションに対する顧客の優先順位付けは、まだ初期段階に過ぎない」とし、さらにスノーフレークのプラットフォームの使いやすさと新たなユースケースの可能性が、さらなる需要を喚起することになるだろうと述べています。

スノーフレークのデータウェアハウスソリューションによって、顧客はオラクル(ORCL)のような高価なレガシープラットフォームから移行することができた一方、同社はStable Edgeの数値に表れているように、データ共有機能でその地位を固めようとしているとシオス氏は分析しています。持続的なデータ共有関係を計算するこの指標は、第1四半期に前年同期比122%の伸びを記録しています。

シオス氏は、「我々は、データが今日の組織にとって最も重要な資産であり、スノーフレークのプラットフォームは、顧客がデータ駆動型の意思決定を促進し、新しい収益源を生み出すことによって価値を解放することを可能にすると信じている」と書き、目標株価を240ドルに設定しています。株価は現在183ドルあまりで推移しており、この目標株価は30%強の上昇の余地があることを意味します。

同氏は、スノーフレークの非構造化データに関する取り組みについても肯定的な見方をしています。

「スノーフレークが非構造化データへの注力は、懸案のApplicaの買収によって顕著に強化された」と同氏は書き、「スノーフレークはデータエンジニアのユースケースを構築しており、(ライバルである)Databricksに対してより良い真っ向勝負ができるのではないかと考えている」と述べています。

*過去記事はこちら スノーフレーク SNOW

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