30年近く自動車のブランド力を調査してきた消費者調査会社、ストラテック・ビジョンがこのほど、次の車を購入する際に「ぜひ検討したい」と考える自動車ブランドのランキングを発表しました。20万人の自動車所有者を対象に毎年行っている調査の上位9社は以下のとおりです。
1位 | トヨタ | 38% |
2位 | ホンダ | 32% |
3位 | アップル | 26% |
4位 | フォード | 21% |
5位 | テスラ | 20% |
6位 | レクサス | 19% |
7位 | BMW | 17% |
8位 | アウディ | 16% |
9位 | ポルシェ | 11% |
この調査は45以上の自動車ブランドを対象としていますが、今回の発表で衝撃的だったのは、初めて調査の対象となったアップルがいきなり3位にランクインしたことです。
現在自動車を製造・販売しておらず、どんな自動車なのか影も形もないにもかかわらず、日本のメーカー2社に続き、欧米の会社としてはトップの位置にアップルが躍り出たことが驚きをもって受け止められています。
特に印象的だったのが、なぜそのメーカーを選んだかという理由に「品質」と答えた人の割合が多かったこと。アップルと答えた人の24%が品質を評価していると答えています。
他のブランドで品質を理由にあげた人は、トヨタ15%、ホンダ13%、テスラ、レクサス、BMWがともに11%、ポルシェが10%ですから、まだ見ぬアップル製品の品質への信頼がいかに高いかがわかります。
アップル製品の品質への高い評価、そのブランド力の強さが改めて示された調査結果ですが、この内容にもっともショックを受けているのがテスラ(TSLA)ではないでしょうか。
まだ販売されていないブランドの後塵を拝したばかりか、ストラテック・ビジョンによると、テスラオーナーの50%以上が、将来のアップル車を「間違いなく検討する」と答えたとのこと。アップルが自動車を販売するようになれば購入者層が重なることは間違いないと予想されるだけに、テスラにとっては気になる調査結果となっています。
*過去記事はこちら アップル AAPL