予想を上回る第2四半期決算を発表し、通期ガイダンスを引き上げたスノーフレーク(SNOW)が8月25日の市場で高騰しました。終値は23%高の196.28ドルで、2021年12月3日の16%高を上回る、1日の上げ幅としては過去最高の上げ幅となりました。
「スノーフレーク 好業績の発表と通期ガイダンスの引上げで18%高騰」
前回の5月の四半期決算発表時には、一部の顧客の消費がマクロ経済要因によって予想を下回っていることを同社が認めたためその後株価は大きく下落しましたが、今回はその時とは全く逆の現象が起こっています。
ウィリアム・ブレアのアナリストKamil Mielczarek氏は、今回の決算発表を受けて、スノーフレーク株の「アウトパフォーム」のレーティングを繰り返しました。
同氏は、スノーフレークが2029年度に製品売上高100億ドルに達するという目標を設定していることに触れ、同社は少なくとも1年早くその水準に達するはずだと述べています。
「マクロの不確実性が今後数四半期に多少の変動をもたらす可能性はあるが、営業・マーケティング投資の増加、今後の高水準の更新、新製品の立ち上げが力強い成長率を支えるはずだ」と同氏は書いています。
シティのアナリスト、タイラー・ラドケ氏は、スノーフレークを「買い」と評価し、目標株価を175ドルから220ドルに引き上げました。予想に対して精彩を欠いた数字が2四半期続いた後の今回の決算内容は、懸念されていたよりもはるかに良かったと評価してします。
同氏は、経営陣が通期の業績予想を7月期の実績よりも少なく見積もったことを指摘し、下半期のガイダンスを実質的に引き下げたことを示唆しましたが、それは何よりも経営陣が保守的であるためであろうと評しています。
100万ドル規模の顧客数の増加が加速していることや、事業が順調に発展し拡大していることから、「長期的なチャンスに自信を持ち、買いの立場を維持している」とスノーフレークについて強気の見方を示しました。
ウルフ・リサーチのアナリスト、Alex Zukin氏も同様に「買い」の評価を繰り返し、目標株価を170ドルから197ドルに引き上げました。ガイダンスが引き下げられた他の複数の大型ハイテク企業名と比較してもスノーフレークは巡航速度で事業を展開していると高く評価しています。
*過去記事はこちら スノーフレーク SNOW