アマゾン 新しい手数料収入で数百万ドルの利益が追加される可能性

アマゾン・ドットコム(AMZN)は、ホリデーシーズンの経費増を理由に、10月15日から1月14日まで米国とカナダでフルフィルメント by アマゾン(FBA)サービスを利用して製品を販売する販売者に、1点あたり35セントの「ピークフルフィルメント手数料」を課すと発表しました。販売者がFBAを利用する場合、アマゾンは商品のピッキング、梱包、発送を行っています。

UBSのアナリスト、ロイド・ウォルムスレイ氏は、この手数料によって第4四半期におよそ8億7000万ドルの収入が追加されると見ています。同氏は現在、第4四半期の連結営業利益合計を約74億ドル、利益率を4.6%と予想しており、前回予想した営業利益約65億ドル、利益率4.1%を上回ると見込んでいます。

一方、アマゾン株を「買い」に相当する評価をしているモルガン・スタンレーのブライアン・ノバク氏は同期間のEbit(金利・税引前利益)が5億7000万ドル増加すると試算しています。この手数料は、手数料が高くても販売者が定着し、消費者の需要が確実であるというアマゾンの自信を物語っていると同氏は述べています。

アマゾンが今年、新たな手数料を導入したのは今回が初めてではありません。1月にコスト上昇を理由にFBA手数料を平均5%値上げしており、さらに4月には、5%の燃料費とインフレ率のサーチャージを販売者に請求し始めています。

2月には、米国でのプライム会員を従来の12.99ドルから月額14.99ドルに、年会費も119ドルから139ドルに値上げしました。これは消費者向けの値上げとしては2018年以来のものです。

*過去記事はこちら アマゾン AMZN

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