キャシー・ウッド氏のARKの買い増しでロクが急騰

ロク 広告収入の大幅な減少で第2四半期決算が予想を下回り暴落」でお伝えしました通り、期待はずれの決算を発表して7月29日に22%近くも暴落したロク(ROKU)ですが、8月1日の市場では一転し終値は29日比9.42%高となりました。

これは、キャシー・ウッド氏が率いるイノベーションに特化した上場投資信託アーク・イノベーションETF(ARKK)が暴落した29日に37万3857株を購入したことを明らかにしたことによるものです。それ以外にも同じくARKのARKネクスト・ジェネレーション・インターネット ETF(ARKW)が3万7570株、ARK フィンテック・イノベーション ETF(ARKF)が3万7570株を購入したことも発表されています。

ロクはウッド氏の旗艦ファンドであるイノベーション・ファンドの第3位の保有株で、6.39%のウェイトを占めています。また、ARKWでは、6.82%のウエイトで4番目に大きなウエイトを占めていますが、ARKFでは0.99%のウェイトにとどまっています。

押し目買いに出たウッド氏とは異なり、BofA証券のアナリスト、Ruplu Bhattacharya氏はロクについて弱気です。29日付けのメモで格付けを「買い」から「アンダーパフォーム」に引き下げ、目標株価を125ドルから55ドルに引き下げました。この目標株価は、8月1日の終値71.69ドルからから24%の下落余地があることを意味します。

Bhattacharya氏は、インフレ、不況、サプライチェーンの逆風が今後2~3四半期は続くと見ており、マクロ経済環境が悪化した場合、第4四半期は第3四半期よりも悪化する可能性があると警告しています。

同氏は、「強気派は、ロクの規模が大きく、バリュエーションがコロナの流行前のレベルに戻っていることを指摘するだろう。しかし、我々は、短期的にマネタイゼーション問題を簡単に解決できるとは考えていない」と述べています。

*過去記事はこちら ロク ROKU

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