「アルファベット 予想を下回る決算発表も株価は上昇」でお伝えしたアルファベット(GOOGL)の第2四半期決算の内容についてのアナリストの反応です。
ローゼンブラット証券のアナリスト、バートン・クロケット氏は、今回の決算は十分に予想に近いものだったと書いています。同氏はアルファベット株の格付けを「買い」に据え置きましたが、報告を受けて目標株価を205ドルから154ドルに引き下げました。同氏は27日に、主な収穫は明白であるべきものを再確認したことだと書いています。
「アルファベットはスナップではないし、スナップやツイッターが先週の第2四半期決算で報告したようなマクロの混乱に近いレベルには耐えていない。とはいえ、今、私たちが信じている賢明なコースは、より保守的に舵を切ることです」と同氏は述べています。
エバーコアISIのアナリスト、マーク・マハニー氏は、アルファベットの結果が、他のインターネット広告銘柄のシグナルになるという点で、中立から肯定的な範囲にあると考えていますが、同氏は注意事項があることを認めています。
例えば、アルファベットが正式なガイダンスを発表しておらず、今期に関するコメントも少なかったことをその例としてあげています。また、アルファベットは競合他社に比べ、広告収入の垂直分散が進んでいることも指摘しています。
「おそらく同じくらい重要なのは、電話会議で語られなかったことだ。同社はEMEA(欧州、中東、アフリカ)からの大きな逆風を指摘せず、景気後退のシグナルによる特定の垂直方向の弱さを指摘しなかった」とマハニー氏は表現しています。
同氏は、アルファベットを合理的に不況に強い銘柄と呼んでいます。グーグルの規模と実績が、コスト削減と品質重視の広告主を引きつけることができると同氏は考えており、メタ・プラットフォームズ( META) とは異なるとしています。
UBSのアナリスト、ロイド・ウォームズレイ氏は、アルファベットが堅調な業績を報告したとはいえ、不確実性の高まりが短期的には株価の上値の重しになると予想している、と書いており、今回の決算報告が今後の株価の動向を決定づけるものにはならない可能性を指摘しています。
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