米国のニュースサイト、Axios(アクシオス)が、広告テクノロジー企業のトレードデスク(TTD)がウォルト・ディズニー(DIS)と広告契約を締結したと報じています。この報道を受け、トレードデスクの株価は7月12日の市場で3.65%増の45.1ドルで取引されています(米国東部時間02:14PM)。
この契約によりトレードデスクは、ディズニーのサイトにターゲットを絞った自動広告を掲載できるようになると予想されます。これはディズニーが集めた情報をトレードデスクが支援するユニファイドID2.0と呼ばれる業界の枠組みを通じて集められた情報と照合して機能するものとなります。
経済誌バロンズが報じたところでは、この報道へのコメントを求められたディズニーの広報担当者は、「業界がクッキーが使えなくなったことへの解決策を模索する中、プライバシー重視の方法で、当社の広告主がより高い精度と正確さでオーディエンスにアプローチすることを真に可能にする」と電子メールで回答したそうです。
この契約は、広告主が特定の視聴者に基づいてキャンペーンを実行するのを助けることを意図しており、人々が見る広告はより自身に関連性の高いものになります。
ディズニー・メディア&エンターテイメント・ディストリビューションの広告販売担当社長であるRita Ferro氏は、ニュースリリースで次のように述べています。「ディズニーの広告は、当初から実績に裏付けられた大胆なビジョンを持っており、トレードテスクとのこの拡張契約を通じて、当社の顧客のためにさらなる自動化とアドレス指定を実現するという約束を継続できることに感激しています」。
Axiosの報道によると、Ferro氏はまた、ディズニーが他の流通パートナーとも同様の取引について話をする予定であると述べています。
ディズニー・メディア&エンターテイメント・ディストリビューションの社長兼最高技術責任者であるAaron LaBerge氏は、リリースで「トレードテスクとの関係の拡大は、スケールの大きなアドレス指定と自動購入におけるマイルストーンであり、広告主が一度購入すればディズニー全体でどこでも配信できるようテクノロジーを活用した最新のステップです」と述べています。
ディズニーは以前、2022年後半までにストリーミングサービス「Disney+」に広告付きティアを導入する予定であると述べていました。
*過去記事はこちら トレードデスク TTD ディズニー DIS