アマゾン・ドット・コム(AMZN)の株価は6月1日も上昇しました。終値は1.23%増の2433.68ドルとなっています。
5月24日に2020年4月9日以来の安値となった2082ドルをつけて以来、5営業日連続の上昇で16.9%の上昇を記録しました。これは、2015年4月24日までの5セッションで18.5%上昇して以来、最高の5日間でのパフォーマンスとなります。
J.P.モルガンのアナリスト、ダグ・アンマス氏は、同氏が過去3年間アマゾン株に付けていた「オーバーウエイト」の格付けを再度行い、アマゾン株はインターネット空間における「ベストアイデア」であることに変わりはないと述べています。また、目標株価も4,000ドルを維持し、現在の水準から60%を超える上昇の余地があることを示唆しました。
アンマス氏は顧客向けメモで、「(好調だった前年同期と比べることが)緩和され、AMZNが食料品、CPG(消費者包装財)、アパレル・アクセサリー、家具・家電・設備でより浸透するにつれ、下半期に売上成長が再加速すると引き続き考えている」と書いていいます。
モルガン・スタンレーのブライアン・ノバク氏も、アマゾンは金利セクターの中でトップピックであるとし、強気のオーバーウエイト評価を繰り返しました。
経済全体と個人消費の不透明感が増しているため目標株価は3,800ドルから3,500ドルに引き下げましたが、それでも新しい目標株価は40%を超えるアップサイドがあることを意味します。これだけ上昇の余地があるのは、株価にすでに織り込まれている「下降懸念」が大きすぎると判断したためだそうです。
「インフレ懸念が落ち着き、消費者が(願わくば)懸念以上に持ちこたえてくれれば、投資家はまずこのような優良銘柄に戻るだろう」とノバク氏は書いています。
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