割安となったハイテク株を買うなら今?

  • 2022年5月24日
  • 2022年5月24日
  • BS余話

ハイテク株のラリーがまもなく始まるかもしれないと証券会社ジェフリーズのアナリストが述べています。

ジェフリーズのリサーチノートによると、同社は現在、このセクターに強気であり、ハイテクセクター全体が売られている中で、緩やかな弱気だったこれまでのスタンスのギアチェンジを行ったそうです。

今年はハイテク株に厳しい年となっており、ハイテク株の多いナスダック総合株価指数は27%下落。アマゾン(AMZN)、アップル(AAPL)、アルファベット(GOOGL)、メタ・プラットフォームズ(FB)、マイクロソフト(MSFT)などの主力企業はいずれも20%以上下落しています。

専門家の多くは、成長株への投資意欲を冷え込ませた金利上昇がセクター縮小の原因だと考えています。そして、もう一つの要因はドル高で、幅広い企業に多くの為替問題を生じさせています。ドル高が進むと、ドル建てで見た収益の価値が下がります。ジェフリーズによれば、セクター別ではS&Pの情報テクノロジー企業が最もドルへのエクスポージャーが大きく、これが収益、特に将来の予測に支障をきたしているとのことです。

しかし、この暴落は見かけほどひどくなく、このセクターの潮目はもうすぐ変わるかもしれないと、ジェフリーズのアナリストは見ています。

ジェフリーズのグローバル戦略チームは、「ドルやクレジットスプレッドのオーバーシュートが反転し、金融情勢が緩和されるにつれ、ハイテク業界でラリーが展開される」と書いています。

ほとんどのテクノロジー企業にとって、新規受注と受注残のファンダメンタルズは引き続き堅調であると、同チームは見ています。一方、バリュエーションは低下しており、強気派の投資家にとっては買い場となる可能性があるとのことです。

Laffer Tengler InvestmentsのCEO兼CIOであるNancy Tengler氏も、「実際、多くのテック企業が決算期に業績を伸ばし、株価を上昇させており、長期的なシナリオのスイートスポットにいる」と述べています。

同社は、ソフトウェア、クラウド、サイバーセキュリティの銘柄を多く購入しており、信頼できる成長株と配当成長株に注目しています。同氏は、推奨株としてパロアルトネットワークス(PANW)、ブロードコム(AVGO)、サービスナウ(NOW)、マイクロソフト(MSFT)などをあげています。

「世界が終わると思っていない限り、これらの銘柄に投資する良い機会だ。今から5年後、あなたはクラウド、サイバー、半導体の銘柄を(保有していることを)嬉しく思うだろう」と同氏は電子メールで発表した声明の中で述べています。

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