アップスタート・ホールディングス(UPST)の株価は5月17日の終値で前日比23.47%増の46.66ドルと急上昇しました。
アップスタートが先週大きく下落した理由のひとつが、アップスタートが過去に行ったように、ローンを投資家に売却するのではなく、貸借対照表に残しているように見えたことを投資家が危惧したことによるものでした。
アップスタートが新しい融資市場に参入する際、コンセプトの実証のためにいくつかのローンを保有することは、研究開発(R&D)の一環として必要であると投資家の多くは受け止めていました。
しかし、アップスタートのバランスシートには研究開発融資以外のものも含まれているようで、市場にとって非常に危険な時期にアップスタートが信用リスクを背負っているのではないかと危惧する声が多く聞かれていました。
こうした声に応えた形でアップスタートCFOのサンジェイ・ダッタ氏がバークレイズのエマージング・ペイメント&フィンテック・フォーラムで行ったプレゼンテーションが懸念を払拭することになり、17日の株価の急上昇につながったようです。
同氏は、アップスタートが流動性を積極的に提供することで、ローン量のサポートに貢献することを期待していたとバランスシートにローンを残した理由を説明。ただ、今後は投資家の反応を考慮して、信用市場にストレスがかかる時期にローン量が減少することになっても、バランスシートに残すことはせず、R&Dローンだけをバランスシートに載せるようにする旨を語ったということです。
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