フリーランス・サービスのオンライン・マーケットプレイスであるフィーバー・インターナショナル(FVRR)は、5月11日に第1四半期決算を発表しましたが、通年の見通しが失望を招く内容だっため、株価は25%以上急落しています。
ファイバーは、欧州のマクロ経済状況の不確実性を理由に、通年の売上見通しを、事前の予想である3億7300万ドルから3億7900万ドルの範囲から、3億4500万ドルから3億6500万ドルへと引き下げました。ファクトセット調べによるアナリストによるコンセンサス予想は、3億7730万ドルでした。
金利・税金・減価償却費控除前利益は、アナリスト予想の3,010万ドルを大幅に下回り、1,000万ドルから1,700万ドルとなる見込みです。同社は2月に第4四半期決算を発表した際、通期の調整後EBITDAが3,300万ドルに達する可能性があると述べていました。
第2四半期については、売上高を8,600万ドルから8,750万ドルと予想しており、アナリストの予想である9,230万ドルを下回っています。調整後EBITDAは300万ドルから400万ドルとなる見込みで、こちらもアナリスト予想の650万ドルを下回っています。
ファイバーは声明で、「3月と4月に当社の市場でより不安定な傾向が見られ、欧州はマクロ経済環境の変化の影響を最も受けやすい」と述べています。
同社はまた、長期目標である調整後EBITDAマージン25%に向けた進展が遅くなる見込みであると述べています。この指標は企業の収益性を測るもので、通常、EBITDAを総売上高で割って算出されます。
この期待外れの見通しは、今回発表された第1四半期の好調な業績を覆すものでした。ファイバーは3月期に、アナリストが予測した1株当たり2セントに対し、11セントの利益を上げました。売上高は8670万ドルで、コンセンサス予想の8650万ドルを上回っています。調整後EBITDAEは390万ドルで、こちらもウォール街の予想の290万ドルを上回りました。
第1四半期のアクティブバイヤー(過去1年以内に同プラットフォームでサービスを注文した人数)は425万人に増加しました。アナリストの予想は429万5,000人でした。
ウォール街の評価は分かれており、5人のアナリストが強気で、4人がホールドと評価しています。
*過去記事はこちら ファイバー FVRR