ブロック Cash Appの成長で急上昇

デジタル決済企業のブロック(SQ)の株価が5月6日早朝のプレマーケットで前日比7%増と急上昇しています。1株当たり利益と売上は予想を下回りましたが、Cash Appの総利益が前年同期比で26%増加したことが好感されて急騰しているようです。

同社は5日に第1四半期の決算を発表、調整後利益を1株当たり18セントとし、アナリストのコンセンサス予想を2セント下回りました。売上は約40億ドルで、前年同期の51億ドルから減少し、こちらもコンセサス予想の41億ドルを下回っています。

同社はこの未達について、ビットコインの売上が減少したことを理由に挙げています。ビットコインを除けば、第1四半期の純売上総額は44%増の22億3000万ドルとなったはずだということです。

第1四半期の総利益は約12億9,000万ドルで、前年同期比34%増、ウォール街の予想とほぼ一致しました。消費者向けモバイル決済サービスであるCash Appの売上総利益は6億2,400万ドル、売上は24億6,000万ドルでした。また、Squareの売上総利益は6億6,100万ドルで、前年比41%増、売上高は14億4000万ドルでした。

BTIGのアナリストは、ブロックの第1四半期の報告について、「同社のCash AppとSquareの販売者向けエコシステムが、ユーザーにとって引き続き適切であること、そして国際市場が、今後数四半期および数年にわたる持続的成長を生み出す手段を提供し得ることを示すのに役立った」と述べています。

BTIGはBlockの格付けを「買い」に戻しましたが、目標株価を230ドルから175ドルに引き下げました。「成長ストーリーに対してより高い倍率を支払う投資家の意欲が弱まっている」ことをその理由としています。

エバーコア ISIのアナリストは、Cash Appの売上総利益の伸びは、「再加速する態勢にあるようだ」と述べています。

アナリストは、2021年後半にスクエアから社名を変更したブロックが、「我々の見解では、決済と銀行業務において最も破壊的な企業であり続けている」として、同株式のアウトパフォームの評価を維持しました。急速なイノベーションが継続的な(獲得可能な最大市場規模の)拡大を促進するはずだと述べています。

*過去記事はこちら ブロック SQ

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