クラウドベースのアプリケーションのための監視およびセキュリティソフトウェアのプロバイダーであるデータドッグ(DDOG)が5月5日の市場が始まる前に第1四半期決算を発表しました。
第1四半期の調整後利益は1株当たり24セントで、アナリストが予想していた11セントを上回りました。売上高は3億6,300万ドルで、こちらも予想の3億3,900万ドルを上回っています。同社は、3億3,400万ドルから3億3,900万ドルの範囲の売上で、10セントから12セントのEPSという見通しを示していました。
この決算発表でオリビエ・ポメルCEOは、「あらゆる規模、あらゆる業種の顧客が、デジタルトランスフォーメーションとクラウド移行の旅路を進んでいることを、我々は引き続き確認している」と述べています。
第2四半期の売上高は3億7,600万ドルから3億8,000万ドルで、調整後EPSは13セントから15セントの範囲になると予想しています。ファクトセットの調べではアナリストは、売上高3億6,300万ドルに対し、EPSを12セントと予想していました。
また、データドックは2022年の売上高を16億ドルから16億2,000万ドルと予想し、コンセンサス予想の15億3,000万ドル、経営陣が2月に示していたガイダンスである15億1,000万ドルから15億3,000万ドルを上回る見通しを示しました。2022年のEPSは70セントから77セントで、予想の51セントと経営陣の前回発表の45セントから51セントをこちらも上回ると見ています。
同社によると、3月末時点で、年間経常売上10万ドル以上の顧客は2250社で、前年比60%増となっています。
このように決算、ガイダンスともに予想を上回る結果を出しましたが、5月5日のマーケットでは9.61%減の107.56ドルと大きく下落しています(米国東部時間2:29PM)。
データドッグを「買い」、目標株価145ドルとするニーダム・アナリストのマイク・シコス氏は、同社が「自らの成功の犠牲者になっている」と述べています。
同氏は、データドッグが第1四半期に売上予想を7%上回ったものの、過去4四半期の平均は9%だったため、株価が下落していると考えています。さらに、通年の売上予測は、1年前の7%増に対し、6%増となっています。投資家はデータドックに高いハードルを設定しているとシコス氏は述べています。
*過去記事はこちら データドッグ DDOG