ロク 3人のアナリストが前向きな評価

ロク(ROKU)の最新決算は否定的な見方をする人たちの多くを納得させるほどの圧倒的な内容ではありませんでしたが、3人のアナリストがロクの前途に明るい兆しがあると見ています。

エバーコア ISIのアナリスト、Shweta Khajuria氏は、金曜日の朝に「A Better Than Feared Quarter」と題するレポートを発表しました。

同氏は、投資家はロクがガイダンスを引き下げると予想し、低い期待を持っていたが、その代わりに、同社は通期で35%の売上成長という見通しを改めて示したと、Khajuria氏は指摘しました。同氏は、今回の決算にはプラス面とマイナス面が含まれていると書いています。

マイナス面としては、マージンの縮小、競争の激化、サプライチェーンの逆風などが挙げられます。プラス面は、通期売上見通しの据え置き、国際展開や広告付きストリーミングアプリ「The Roku Channel」の採用といった成長促進要因、健全なエンゲージメント傾向などです。

Khajuria氏は、同社のファンダメンタルズとバリュエーションを考慮すると、株価は今後上向きであると考えています。目標株価を220ドルから185ドルに引き下げましたが、「アウトパフォーム」のレーティングは維持しています。

「第2四半期のEPSの結果(と第3四半期のガイダンス)がロクのクリアリングイベントになると考えており、同社が指針を実行すれば、この株は再上昇する可能性がある」と同氏は書いています。

BofAグローバルリサーチのアナリスト、ワムシ・モハン氏は、2022年の後半にロクが良くなる兆候を見ています。

「我々が予想していたように、部品の入手可能性と物流コストが供給への逆風となっているため、サプライチェーンの状況は流動的なままだ。一方で、インフレに伴い、テレビ価格は数年来の高値にとどまっている。これらはいずれも、アカウント数の伸びに対する短期的な阻害要因となっている」と同氏は分析しています。

モハン氏は、通期の売上ガイダンス、旅行・レジャー広告費の回復などを、明るい兆しとして指摘しています。

ウィリアム・ブレアのアナリスト、ラルフ・シャカート氏は、ロクの決算は、売上が予想を上回ったことから、まずまずのものだったと評価しています。同氏は、同社がストリーミングプロバイダーおよびオペレーティングシステムのトップとして、北米で強力な競争力を持つ立場にあると考えています。

同氏は、現状、広告予算の18%がストリーミングに割かれているに過ぎない事実を指摘し、消費者がストリーミングに自分達の視聴時間の46%を割いているのに見合うような広告配分が行われるようになることを期待したいと述べています。

*過去記事はこちら ロク ROKU

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