クアルコム 予想を上回る決算で6%上昇

携帯電話用チップ企業であるクアルコム(QCOM)が4月27日、3月期の四半期決算を発表しました。売上高は111億6,000万ドルで、アナリストのコンセンサス予想106億ドルを上回りました。調整後1株当たり利益は3.21ドルで、こちらもコンセンサス予想の2.95ドルを上回りました。

また、現在の四半期の売上高予想の幅を105億ドルから113億ドルとし、コンセンサス予想の100億2,500万ドルを上回りました。

最近、アナリストたちはスマートフォン市場の業績が低調になると顧客に警告しています。先週、調査会社カナリスは、厳しい経済情勢と需要の弱まりにより、3月期の携帯電話の世界出荷台数は前年同期比11%減となったと発表しました。

クアルコムの経営陣も電話会議で、スマートフォン市場全体が予想以上に低迷していること、特に中国での低迷を認めています。しかし、クアルコムはバリュー志向の携帯電話よりもハイエンドのプレミアム携帯電話の販売に重点を置いているため、アウトパフォームできたと述べています。

さらに、クアルコムは一部の大口顧客でシェアを拡大しています。たとえば、サムスンの最新の携帯電話S22の約75%がクアルコムのプロセッサを使用していますが、昨年のS21での使用率は40%でした。また、同社は自動車を含む他の市場へ販売を多角化しています。

この決算発表を受け27日のアフターマーケットでクアルコム株は6.33%増の143.65ドルで取引されています。

*過去記事「クアルコム 売上、利益が予想を上回るも株価は下落

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