ペイパル 2022年の見通しを下方修正も売上高は予想を上回る

ペイパル・ホールディングス(PYPL)は4月27日、第1四半期決算を発表しました。第1四半期は堅実なスタートとなりましたが、決済量の弱含みに備え、通期の見通しを下方修正しました。

通期の調整後の1株当たり利益予想は3.81ドルから3.93ドルの範囲となり、事前予想の4.60ドルから4.75ドルに引き下げられました。純売上は11%から13%増加し、15%から17%という事前予想から減少する見込みです。

インフレの高進により、家計は外食、旅行、娯楽などの不要不急の支出を控えることを余儀なくされており、個人消費に悪影響が及んでいます。

今年1〜3月のペイパルの売上は8%増の65億ドルでした。ファクトセット調べのアナリストのコンセンサス予想は64億ドルでした。調整後の1株利益は88セントで、予想と一致しています。

ペイパルは第1四半期に240万件の新規アクティブアカウントが純増し、合計4億2900万件のアクティブアカウントを獲得、2022年には1000万件の新規アクティブアカウントを追加すると見込んでいます。決済額は前年比13%増の3,230億ドルで、ファクトセットのコンセンサスとほぼ同じでした。

「第1四半期の業績は、売上高、利益ともにガイダンスを上回り、eコマースの成長率を上回るペースで成長を続けていることを嬉しく思っています。私たちは多くのことを誇りに思っていますが、さらに良い結果を出し続けることができると確信しています」と、CEOのダン・シュルマン氏は声明で述べています。

ペイパルは、最高財務責任者のジョン・レイニー氏が6月6日付でウォルマート(WMT)に入社するため、退社すると発表しました。ペイパルが後任を探す間、企業財務・IR担当上級副社長のガブリエル・ラビノビッチ氏が暫定CFOとなります。

決算発表を受け4月27日のアフターマーケットでペイパル株は3.97%増の85.89ドルで取引されています。

*過去記事はこちら ペイパル PYPL

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