チャージポイント 米国EV充電市場における圧倒的なリーディングカンパニー

  • 2022年4月18日
  • 2022年4月18日
  • BS余話

チャージポイント・ホールディングス(CHPT)は、北米の電気自動車向け公共レベル2充電のプロバイダーとして、電気自動車(EV)充電市場の約70%を占める圧倒的なリーディングカンパニーです。ヨーロッパでも事業を拡大しており、全体的な成長戦略は堅実に実行されているようです。

同社の顧客であるフリートオペレーター、ショッピングモール、大学、病院、企業などは、通常、ニーズの増加に応じて同社との取引を拡大しており、同社の高品質な充電ソリューションがこの成長の重要な原動力となっているようです。

このような顧客は、患者、従業員、顧客などの特典や設備として充電を提供することが多く、同社の上位顧客はソフトウェアのサブスクリプションを更新し、同社から充電ポートを追加購入するのが一般的です。このような「ランド&エキスパンド」モデルは、同社の売上拡大に大きく貢献しています。

同社の上位25社の顧客は、2017年度第1四半期に合計700万ドルを利用していました。それが2022年度第4四半期には上位25社が使った総額は10.5倍の7,400万ドルに達しています。

チャージポイントは2017年に欧州での事業を開始し、現在では欧州16カ国で事業を展開しています。その欧州事業からの売上も昨年は大きく伸びました。現在、チャージポイントが運営する174,000ポートのうち、約51,000ポートがヨーロッパにあります。

チャージポイントは、充電器の販売だけでなく、ソフトウェアのサブスクリプションや保証サービスでも売上をあげています。昨年は、これらすべての収入源が目覚ましい成長を遂げました。

昨年、チャージポイントは、ネットワーク化された充電ステーションの販売から72%の売上を得ていますが、残りのうち約22%はサブスクリプションから、6%は保証サービスを含むその他のサービスから得られたものです。

チャージポイントは、電気自動車(EV)充電分野におけるリーディング・プレーヤーであるだけでなく、それ以外の分野でも急成長している企業です。まだ利益が出ていないとはいえ、その成長戦略は確かな成果をあげつつあります。

巨大なネットワークを持つチャージポイントは、Volta、EVgo、Blink Charging などの小規模な同業他社よりも、電気自動車の販売増から利益を得るのに適した立場にあり、電気自動車への大規模な移行はまだ始まったばかりですので、長い成長ランウェイを持つ企業であると言えます。

チャージポイントの株価は、2021年初頭のEV株に対する高揚感の頂点から約60%下落しています。しかし、充電という成長産業におけるリーディング・プレイヤーとしての地位から、チャージポイントは大変魅力的なEV充電関連銘柄となっています。

*過去記事「3月に買いたい、将来有望な成長株3つ

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