ルルレモン・アスレティカ(LULU)が3月29日、第4四半期決算を発表しました。
売上高は前年同期比23%以上増の21億3,000万ドルで、非経常的な項目を除いた調整後の1株当たりの利益が3.37ドルだったことを明らかにしています。アナリストのコンセンサス予想は、売上高21億3,000万ドルで、EPSは3.27ドルでした。
通期では、売上高74億9,000万ドルから76億2,000万ドルで、利益は9.15ドルから9.35ドルになると予想しています。コンセンサス予想では、売上は62.6億ドルでEPSは7.69ドルと予想されています。
また、ルルレモンは10億ドルの自社株買い戻しプログラムを承認しました。
以上の発表を受け、ルルレモンの株価は3月30日の市場で11.05%増の381.98ドルと高騰しています。
この四半期は、ルルレモンにとって、今年全体についてより強いトーンを打ち出すチャンスとなりました。先に発表されたナイキ(NKE)の堅調な業績と明るい見通しが、消費者がこの分野でまだ消費していることを示していたため、ルルレモンが同様に明るい見通しを市場に示せば、同社の株価の足元を固める好材料になると期待されていました。
ルルレモンは、年初から約12%下落していました。12月の第3四半期決算発表時にガイダンスを引き上げたものの、その予想は投資家を感心させるほど高くはありませんでした。1月には利益に対する警告が出され、株価は再び下落しました。今月初めにはフットウェアに初めて進出しましたが、これも株価にはあまり効果がなく、スニーカー「Blissfeel」が経営陣の気を散らすことになるのではないかと懸念する向きもあります。
しかし、3月29日に、JPMorganのアナリストMatthew Boss氏は、最初のオンラインレビューが「圧倒的にポジティブ」であり、多くの主要なサイズと色で完売していると指摘し、この靴についてより肯定的なメモを発表しました。
同氏は、ルルレモンを「オーバーウェイト」とする格付けと450ドルの目標株価を再び提示し、来年に予定されているメンズ製品の発売を含む、同社の他の計画されたフットウェア製品について楽観的であると書ています。
ファクトセットのデータによると、アナリストの1株当たり利益と売上高の予測は、下がってきています。とはいえ、この株式をカバーする31人のアナリストの約3分の2は、まだ「買い」またはそれに相当する評価をしています。
ルルレモンの株式は、フォワード利益の約35倍で取引されています。この数字は、40倍前後で推移している5年間の平均を下回っていますが、それでも同業他社に比べればプレミアムで取引されています。
しかし、懐疑論者は、自宅でのフィットネスへの関心が一時の高さから後退し、人々が再び仕事や社交のためにドレスアップするようになれば、その成長も必然的に鈍化するのではないかと考えています。
Placer.ai が収集したデータによると、他の多くの小売業者と同様、ルルレモンも、ガソリン価格が高騰した地政学的不安と同時に、2月末から3月初めにかけてトラフィックが減少したとのことです。
しかし、過去11週間のうち2週間を除くすべての週で、顧客訪問数は前年比、前年同期比(コロナ前)ともに2桁増となっており、入手可能な最新データである3月14日の週時点で、トラフィックはすでに回復し始めているそうです。
*過去記事はこちら ルルレモン(LULU)