スターバックス 株価暴落の今が買い時

スターバックス(SBUX)の株価は今年に入ってから約25%下落しています。従業員の組合結成への取り組み、CEOの去就に関する懸念、中国事業の回復ペースなど、短期的には多くの不確定要素に直面しています。これらの逆風は、商品価格の高騰や個人消費への懸念から、外食産業全般が厳しい状況にある中で生じています。

しかし、ジェフリーズのアナリスト、アンディ・バリッシュ氏は、これらの問題はほとんど一時的なものだと言います。さらに、この種の株の暴落は「歴史的に、翌年には37%もの強力なアウトパフォームにつながっている」そうです。

同氏はスターバックスを「買い」と評価し、目標株価を130ドルとしています。3月23日の市場では前日比1.98%減の86.15ドルで取引されており(米国東部時間3:16PM )、これは今後1年間で50%もの上昇の可能性があることを示唆しています。

さらに、株価の倍率は魅力的になってきており、将来利益の23倍程度で取引されています。バリッシュ氏によれば、株価が将来利益の20倍前後で取引されているときは、魅力的なエントリーポイントであったことが過去の事例で証明されているとのことです。

投資家は、同社が収益を上げ、CEOが交代するまでまだ我慢しなければなりませんが、バリッシュ氏は、株価が割安なうちにポジションを築き始めることは理にかなっていると言います。同氏は、スターバックスの価格決定力、デジタルビジネスとリワードプログラムの勢いを挙げ、組合結成や中国事業の揺らぎが長期的な財務に大きな影響を与えるとは考えていないようです。

現最高経営責任者のケビン・ジョンソン氏の引退は「明らかに大きな経営上の空白を残す」ことになりますが、バリッシュ氏は秋までには後継者が決まると予想しています。「同社はほとんどの面で正しい方向に進んでおり、大規模な戦略的変更は必要ないと考えている」と同氏は書いています。

この見解には同意するアナリストも多いようです。ファクトセットが追跡している34人のアナリストの半数以上がスターバックスに強気です。この割合と113.25ドルというアナリストの平均目標株価はここ数カ月で若干下がってはいますが、ストリートではまだ弱気な声は聞こえていません。

*過去記事「買って一生持ち続けることができる3つの銘柄

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