ドクシミティが3月7日、8%近くも上昇した理由

ドクシミティ(DOCS)の株価は、3月7日、対前営業日7.8%増の52.29ドルで取引を終えました。

専門的な医療ソーシャルネットワークと遠隔医療を行うこの企業がこの日、株価の急上昇を引き起こすような特別なニュースを発表した訳ではありません。これは、2月に四半期決算を報告した後、同社に対する投資家の強気センチメントが続いていることの表れであると思われます。

ただ言えることは、ロシアのウクライナ侵攻が続く中、ヘルスケア銘柄は全般的に市場平均を相対的に上回るパフォーマンスを示していることです。S&P500のヘルスケア・セクターは1.7%の下落にとどまる一方で、S&P500指数全体は3%下落しています。ヘルスケアはしばしばディフェンシブな投資とみなされることが多いセクターです。

ドクシミティは2021年夏に上場しましたが、その後、他の高成長であるものの割高だった銘柄とともに打撃を受け大きく下落しました。しかし、株価は再び上昇を始め、2022年は今のところ10%上昇してます。

2月初めに発表された同社の2022年度第3四半期決算で、売上高は前年同期比67%増と報告され、利益も記録しました(調整ベース、未調整ベースとも)。フリーキャッシュフローは過去12カ月間で1億1,300万ドルを生み出し、フリーキャッシュフローマージンは36%に達しています。

ドクシミティはまた、医師のスケジュール管理の能力を高めるために、ソフトウェア会社のアミオンを買収しています。

テラドック・ヘルス(TDOC)のような他のヘルスケア・テック株が純損失のために苦闘を続ける一方で、ドクシミティは商品を提供し、輝かしい売上成長を報告し、高収益をあげています。

米連邦準備制度理事会(FRB)が今月末の利上げ開始に向けて準備を進めており、市場の足取りはまだ不安定です。金利の上昇は、特にドクシミティのようなハイグロース株に影響を与えるため、継続的なボラティリティが続くことが予想されます。

とはいえ、技術的な破壊の機が熟した業界において、ドクシミティは魅力的な存在です。同社は、医師や患者の生活を楽にし、全体的により効率的なケアの提供を支援するアプリやサービスに多くの需要を見出しています。

*過去記事「今すぐ投資すべき、成長が止まらない5つのトレンド

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