アマゾンは投資の「トップアイデア」J.P.モルガンが強気の見方を維持

J.P.モルガンは、アマゾン・ドット・コム(AMZN)が「2022年においてよりクリーンで魅力的なストーリー」になりつつあるとして、投資を考えることにおいて、総合的な「トップアイデア」であるとの見方を維持していることを改めて明らかにしています。

同社のアナリスト、ダグ・アンマス氏は、2022年の売上高を5,323億ドル(年間13%以上の増加)と予想しています。これは、Amazonプライムの会費上昇と、企業が注文を処理する際に同社の物流ネットワークを利用できるサービスであるフルフィルメント・バイ・アマゾン (FBA)の手数料上昇のおかげによるものです。

売上の伸びは、数年にわたる大規模な投資の後、アマゾンの支出が減速していることと重なります。「AMZNは、パンデミック開始以来、ネットワークを倍増した後、フルフィルメントの容量に追いついた。我々は、AMZNが2022年にその(およそ)2.5年の投資サイクルの利益を得ることを期待している」と、アンマス氏は述べています。

同氏のこの強気なコメントは、アマゾンの業績が、オンラインショッピングが軌道に乗っていたパンデミック初期の水準と比較され、第1四半期の消費者の支出が比較的低いと予想されるにもかかわらず、出たものです。

アンマス氏は、今月末に終了する四半期の電子商取引売上高を6%増の2,090億ドルと予想していますが、チェースのクレジットカードのデータによると、第1四半期は、第3四半期や第4四半期の水準に比べて支出がわずかに増加しているに過ぎないと指摘しています。アンマス氏は、第1四半期の総売上高を1,158億ドルと予想しており、これはアマゾンの予想である1,120億ドルから1,170億ドルとほぼ同じです。

ただし、2022年はeコマースの成長が加速すると予想しており、アマゾンの2022年の米国eコマース売上高は10%増の9,580億ドルになると試算しています。

全体として、2022年には、インフレとパンデミックによる圧力がアマゾンにとって緩和されるはずだとアンマス氏は言います。同社は「多くの季節労働者をフルタイムで雇用し続けることで、労働力に関して有利な立場となっている」とアナリストは分析しています。

アマゾンの長期的な展望も良好だと見ている同氏は、調整後の米国小売売上高に占めるeコマースの割合が、2021年の19%から2022年には20.3%になると予測しています。この数字は最終的には40%以上にまで上昇する可能性があるとのことです。

*過去記事はこちら アマゾン AMZN

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