ウクライナでの戦争の脅威は、ここ数週間、株式市場を揺るがしています。しかし、この混乱は、いくつかのセクターに桁外れの利益をもたらす道を開くかもしれません。
ブローカー兼投資銀行ウェドブッシュの著名アナリストであるダン・アイブズ氏は、「ウクライナ紛争が前面に出てきており、さらに拡大することが予想されるため、ロシアの国家組織からのサイバーセキュリティ攻撃が急増し、今後数ヶ月の間に米国や欧州の企業や政府の状況を一変させる可能性がある」と述べています。
アイブズ氏は、この状況からビジネスを獲得するのに適した位置にいる銘柄として以下の9つを挙げています。
パロ・アルト・ネットワークス(PANW)
Zスケーラー(ZS)
クラウドストライク・ホールディングス(CRWD)
テナブル・ホールディングス(TENB)
バロニス・システムズ(VRNS)
フォーティネット(FTNT)
サイバーアーク・ソフトウェア(CYBR)
テロス(TLS)
マンディアント(MNDT)
これらの銘柄に強気なのはアイブズ氏だけではなく、ウォール街も概ねこれらの銘柄を評価しています。
ファクトセットのデータによると、9銘柄のうちマンディアントを除くすべての銘柄は、アナリストによる平均評価が「買い」となっています。マンディアントの平均評価は「ホールド」ですが、コンセンサス目標価格は現在の株価から14%のアップサイドの余地があることを示しています。
他の銘柄も同様で、パロ・アルト・ネットワークスのアナリストの平均目標価格は31%のアップサイド、Zスケーラーは47%、クラウドストライク 64%、テナブル 44%、バロニス 57%、フォーティネット 21%、サイバーアーク 44%、テロスはなんと141%のアップサイドの余地があることを示しています。
アイブズ氏は、「サイバー攻撃のレベルが大幅に上昇している現在、サイバーセキュリティ分野には成長の追い風があり、位置的にも優れたベンダーが、この市場の混乱の中、ハイテク投資家の注目セクターとなるべきだと考えている」と述べています。