金融テクノロジー企業であるソーファイ・テクノロジーズ(SOFI)の株価は2月22日、9.92%ダウンの10.26ドルと大きく下落しました。
これは同社がフィンテックが銀行向けソフトウェアプロバイダーのTechnisysを11億ドルの株式で買収すると発表したことによるものです。
Technisysの株主は、ソーファイの株式約8,400万株を受け取ることになりますが、これはソーファイの完全希薄化後の株式数の10%に満たないものです。ソーファイの声明によると、この取引は第2四半期までに完了する予定です。
ソーファイのCEOであるAnthony Noto氏は、声明の中で「Technisysは、すべての大手金融サービス企業がデジタル・イノベーションに対応するために必要となる、ユニークで重要な戦略的技術を持つ、魅力的で急成長するビジネスを構築した」と述べています。
1995年に設立されたTechnisysは、金融機関のデジタル化を支援するバンキングテクノロジー企業です。マイアミを本拠とする同社は、HSBC、Rellevate、TAB Bankなど、60の顧客を持っています。従業員は約1,300人で、2019年にRiverwood Capitalから5,000万ドルのCラウンドを実施するなど、6,400万ドルの資金を調達しています。
ソーファイへの売却により、Technisysはソーファイ傘下の別会社として運営されます。Technisysの共同設立者でありCEOであるミゲル・サントス氏は、引き続き事業を運営するそうです。同氏は、ソーファイがフィンテック・クラウドサービスを提供するガリレオのCEOであるDerek White氏の指揮下に入ることが投資家向けプレゼンテーションで明らかにされています。
Technisysは、昨年ソーシャル・キャピタル・ヘドソフィア・ホールディングス・コーポレーションと合併して上場したオンライン・パーソナル・ファイナンス企業であるソーファイにとって、最も新しい買収となります。
今月初め、ソーファイは、サクラメントのコミュニティバンクであるGolden Pacific Bancorp(資産約1億5千万ドル)の買収を完了しました。2020年には、ソーファイはファイナンシャル・インターフェース・ソフトウェアを提供するガリレオ・ファイナンシャル・テクノロジーズを12億ドルで買収しています。
Technisysの買収は、2025年までに5億ドルから8億ドルの追加売上を生み出すと予想されています。また、この買収により、2023年から2025年にかけて約7,500万ドルから8,500万ドル、それ以降は毎年6,000万ドルから7,000万ドルのコスト削減効果が見込まれています。
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