テスラ 半導体危機でも記録的な利益を計上

テスラ(TSLA)が1月26日に発表した2021年10~12月期決算で、同社は77億ドルの売上高で1株当たり2.54ドルの調整利益を計上しました。営業利益は26億ドル、フリーキャッシュフローは28億ドルとなりました。これらの数字はいずれも過去最高の記録です。

自動車の売上総利益率(規制による控除を除く)は、第3四半期の28.8%から第4四半期は29.2%に上昇しました。テスラは、サプライチェーンの逆風により工場をフル稼働させることができなかったと述べていますが、それでも利益率は向上しました。(第4四半期の生産台数は過去最高の30万5,840台となりました)。

ウォール街のアナリストは、テスラが171億ドルの売上に対して2.36ドルの1株当たり利益を報告すると予想していました。また、営業利益は27億ドル、フリーキャッシュフローは12億ドルと予想していました。

営業利益はやや少なめですが、この数字には株式型報酬制度に関する2億4,500万ドルが含まれています。この費用は四半期ごとに変動するため、予測することは困難です。またテスラは、イーロン・マスクCEOが期限切れのストックオプションを行使したために発生した3億4,000万ドルの給与税を計上しました。

全体的に見て、テスラにとって、今回も堅調な業績報告となりました。また、今後数年間のEVの年間販売台数について、平均50%の成長が続くとの従来見通しを据え置いています。

同社は、米国東部時間の午後5時30分からカンファレンスコールを開催し、この結果について説明しました。マスク氏は、投資家向けにいくつかの情報を披露しました。

サイバートラックの出荷は2023年になるようです。また、テスラは2022年に、新しいモデルではなく、既存のモデルをより多く生産することに注力しています。この出荷の時期は、投資家にとっては軽い失望かもしれませんが、大きな驚きではありません。

マスク氏はまた、テスラのテキサス州オースティンの新工場で生産を開始し、まもなく顧客への納入が始まると述べました。また、2022年末までに別のテスラ工場の場所を発表するかもしれないとも述べています。

よりエキサイティングなコメントとして、マスク氏は、テスラが2023年末までに真の意味での自動運転技術を実現すると確信していると語っています。また、オプティマスと呼ばれるテスラのロボットは、時間の経過とともにテスラの自動車事業よりも大きなビジネスになる可能性があると考えています。

テスラの株価は、1月27日の通常取引で2.1%上昇しました。決算発表後の時間外取引ではあまり大きな動きは見られていません。

*過去記事はこちら テスラ TSLA

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