アップル 買うのはいいが、売ってはいけない3つの理由

アップル(AAPL)の12月期決算が1月27日に迫って、ブルとベア、さまざまな意見が出されていますが、モトリーフールに熱烈なるアップル擁護論が掲載されていましたのでご紹介します。

論者は、過去10年間市場を凌駕してきたアップルの成長エンジンにはまだ十分な燃料が残っていると主張し、長期的に保有する価値がある3つの理由をあげています。

iPhoneの販売はいまだ好調

アップルの代表的なデバイスであるiPhoneは、2007年に初めて発売されました。今や代表的なスマートフォンのひとつとなったiPhoneですが、発売から14年以上が経過した今でも、新製品の発売は大きな話題を呼んでいます。さらに重要なのは、iPhoneが好調な売上を維持していることです。

2021年9月25日に終了したアップルの2021会計年度第4四半期のiPhone部門の売上高は389億ドルで、前年同期に比べて47%の増加となりました。一部のアナリストが、iPhoneの新製品発表時の興奮はいずれ収束し、その結果、製品の売上は急激に減少すると予測していたにもかかわらずです。

確かに、2000年代後半のような熱狂的な新製品の発売はなくなりましたが、何年経ってもiPhoneの販売はいまだ好調です。

サービス事業の躍進

この5年間で、アップルのサービス部門の重要性が増しています。同社は、サブスクリプションベースのサービス(およびその他のサービス)に関連する売上をこのセグメントに計上しています。

アップル TV+の売上、iCloud関連サービス、Apple Payなど、さまざまなものが含まれており、同社の2021年会計年度において、この事業はiPhone部門に次ぐ第2位の売上高を記録しています。

アップルのサービス収入は、年間で684億ドルとなり、2020年度と比較して27.3%成長しました。この部門の大きな特典は、アップルの他の事業よりも潤沢なマージンを誇っていることです。

同社の2021年度の粗利益率は41.8%でしたが、そのうち、製品の粗利益率が35.3%であったのに対し、サービス部門の粗利益率は69.7%でした。

テクノロジー企業であるアップルがこの部門を成長させ続けることで、同社の収益にますます好影響を与えることになります。これは、アップルの将来にとって良い兆候です。

ブランド名の重要性

時の試練を乗り越えてきた企業には、競争力という共通点があります。それはスイッチングコストの高さ、ネットワーク効果、特許や著作権などの無形資産など、さまざまな形で現れます。アップルもまた、ブランドネーム(無形資産)という確固たる競争力を持っています。

確固たる評判と影響力のあるブランド名を持つ企業は、似たような製品や交換可能な製品を持つ強力な他社との競争に直面しても、顧客を魅了し続けます。

アップルは、最も価値のあるブランドネームを持つ企業のリストで、常にトップに近い立場にいます。例えば、フォーブス誌が毎年発表している2020年版のランキングで、アップルは1位を獲得しています。

現時点では、自慢のロゴをブランド化するだけで、ほとんどのものをプレミアム価格で販売することができます。このことは、同社が同業他社に対する優位性を維持しながら、株主にしっかりとした利益をもたらし続けることにつながります。

アップルは世界で最も価値のあるブランド名を誇っており、それが強力な「堀」を作り出しているのです。

*過去記事はこちら アップル AAPL

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