アマゾン(AMZN)の株価はこの1年、低迷していますが、ウォールストリートのあるアナリストは、利益率に対する投資家の懸念を和らげる手段として、アマゾンが情報開示のやり方を改善する時が来たと述べています。
モルガン・スタンレーの技術アナリストであるブライアン・ノワック氏は、「アマゾンはもっと情報を開示すべき時が来ている」と述べています。
同氏の調査によると、情報開示の改善に取り組んだハイテク企業は、過去5年間で売買倍率が拡大し、株価の上昇をもたらしているとのこと。アマゾンが過去18ヵ月間にライバルであるアルファベット、メタ、マイクロソフト、アップルに遅れをとっていることから、アマゾンは今こそ自社の支出についてより多くの情報を開示するべきだと同氏は考えています。
同氏は、その原因を「成長の減速、小売業のシェア低下、人件費、小売業のトップライン成長の持続性、収益性」に関する懸念に求めています。アマゾンにとっては、今年の金利上昇を懸念してハイテク株が幅広く売られていることも、問題を大きくしています(高倍率のハイテク株は一般的に金利上昇を嫌います)。
さらに、「アマゾンがエンジニアに費やしていると推定される年間190億ドル(AWSを除く)や、新たな “その他の投資 “プロジェクトをより明確に把握することは、アマゾンの中核となる小売事業の健全性を投資家がよりよく理解するのに役立つ」と、ノワック氏は付け加えています。
同氏は、アマゾンのレーティングをオーバーウェイト(買い相当)とし、目標株価を4,200ドルとすることを改めて表明しました。
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