ロク アナリストの厳しい評価で下落幅拡大

成長株全体が大きく下落する中、ロク(ROKU)の株価は1月5日、11.72減の196.71ドルとより大きく下落しました。

これは、このほどロクのカバレッジを開始した、Atlantic Equitiesのアナリスト、ハミルトン・フェイバー氏が「アンダーウェイト」の格付けをしたことが影響しているようです。

同氏は、デジタルメディアプレーヤーを製造し、世界最大のストリーミング・プラットフォームの一つとなっているロクの成長が2025年までに鈍化するだろうという弱気な見方を示しました。

「国内での普及が限界に達し、海外での業績がその減速を補えないため、アクティブアカウントの増加は鈍化すると考えている」と、同氏は5日付けのメモで書いています。

フェイバー氏は、テレビメーカーが新モデルに独自のOSを搭載しようとしていることから、米国での年間追加台数は、2019年の約800万台から、今後4年間で平均230万台に低下すると予測しています。

ロクのアクティブアカウントの約80%は米国内にあり、米国市場の減速を補うために国際的な展開を加速させる必要があると同氏は見ています。

しかし、ロクの国際的な牽引力はまだ不安定で、ヨーロッパでの市場シェアの低下は、ラテンアメリカやオセアニアでの小幅な増加によってかろうじて相殺されたに過ぎないとのことです。

競合他社であるサムスン電子やLG電子は、海外でより強い存在感を示しているため、ロクが新しい市場に参入するのは難しくなると同氏は見ており、今後4年間の同社の世界におけるアカウント数は、コンセンサスである1,050万人を大幅に下回る平均550万人程度になると予想しています。

また、同氏は、ロクは、同社の収益のかなりの部分を占める現在の広告市場のシェアを維持するのに苦労するとも見ており、「既存のメディア企業がより積極的に広告付きストリーミング分野に参入する中で、シェアを失うことは現実的に起こり得る」と書いています。

*過去記事はこちら ロク ROKU

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