ソーファイ 2022年に大きく伸びる可能性のあるフィンテック銘柄

フィンテック銘柄は2021年に大打撃を受け、PayPal(PYPL)、ブロック(SQ)そしてロビンフッド(HOOD)など、多くの銘柄が史上最高値から40%近く下落しました。

人気の高いフィンテック・融資プラットフォームのソーファイ・テクノロジーズ(SOFI) も例外ではなく、過去最高値から47%下落し、6月の上場以来最低の水準で取引されています。

しかし、この悲惨な株価パフォーマンスは、ソーファイのビジネスパフォーマンスを示すものではありません。ソーファイは多くの成長を遂げており、ビジネスを改善するための努力をしているため、非常に魅力的な銘柄となっています。業績に全く関係なく売り込まれているため、株価は来年2022年に大きく回復する可能性は大です。

ソーファイは、消費者が個人ローンや学生ローンを組むための融資プラットフォームとしてスタートしましたが、その後、消費者が金融生活のあらゆる側面を管理するためのオールインワン・アプリとなりました。ソーファイは現在、投資サービス、デビットカードやクレジットカード、そして保険も提供しています。

この組み合わせが多くの顧客を惹きつけています。ソーファイの第3四半期の会員数は、同社史上最大の連続増加を記録し、プラットフォームには290万人の会員がいて、少なくとも1つのサービスを利用しています。

第3四半期の同社の会員数は、前年同期比で96%増加しました。第2四半期の113%に比べるとやや鈍化していますが、それでも驚異的な数字です。

ソーファイが注目されるのは、金融サービスに注力していることです。ソーファイの顧客は320万以上の金融サービス商品を利用しており、その数は100万の融資商品をはるかに超えています。

例えば、一人の顧客がソーファイ・インベストとソーファイ・マネーの両方を利用している場合、2つの商品を利用していることになります。さらに印象的なのは、金融サービス商品の成長率が前年比で179%増であるのに対し、融資商品の成長率は前年比でわずか15%増であることです。

これは重要なポイントです。なぜなら、金融サービスは融資よりも信頼性の高い収益源だからです。融資では、多くの信用リスクやデフォルトリスクに直面します。

同じことが、企業間サービスであるガリレオにも言えます。ガリレオは、口座振替、モバイル決済、口座移転などのインフラを提供しています。ガリレオは、ロビンフットやChimeなどの大規模な投資プラットフォームで使用されており、8,900万以上のアカウントに成長しています。この分野の成長は、金融サービス分野の成長とともに、ソーファイのビジネスが安定してきていることを示しています。

金融サービスや企業間取引の分野で急速に顧客を獲得していることに加え、既存の顧客もソーファイの商品の利用を増やしています。例えば、直近の四半期では、顧客数が96%増加したにもかかわらず、使用している商品の総数は108%増加しており、顧客が複数の商品を採用していることがわかります。

実際、430万の商品を持つソーファイの顧客は、平均して1.45の商品を利用しています。これは、平均的な顧客がわずか1.1個の商品を使用していた2019年の初めから、着実に改善しています。

このように商品の使用が増えていることと、同社がブランド名を迅速に構築できていることから、ソーファイの純損失は減少しています。第3四半期には3,000万ドルの純損失を計上しましたが、これは前年同期の4,300万ドルから減少したことになります。今後、同社のブランドが浸透し、顧客が増えれば、さらに改善される可能性があります。

このビジネスにはリスクがつきもので、その大きなものがローン市場への影響です。同社の売上の大部分は依然として融資によるものであり、これはリスクの高いビジネスです。

その意味で、融資のような信用リスクがないガリレオや金融サービスの導入が進むことが期待され、それによって、ソーファイの財務を安定させることができます。

今のこの展開を2022年、さらに進めることができれば、ソーファイの業績は安定すると思われます。そうなれば、2022年だけでなく、さらにその先の5年間でも大きな成功を収める可能性が高いと見込まれます。

*過去記事はこちら ソーファイ SOFI

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