クアルコム J.P.モルガンが2022年のトップピックに選定

J.P. モルガンのアナリストであるSamik Chatterjee氏は、12月13日の朝、同社の「アナリスト注目リスト」にクアルコム(QCOM)の株式を追加し、2022年の売上は、サプライチェーンの圧力の緩和と製品の多様化の組み合わせから恩恵を受けるはずだと主張しました。

今回のクアルコムへの評価は、ネットワークおよびハードウェア銘柄に対する同氏のスタンスを広範囲に変更する一環として行われました。全体的には、投資家はネットワークに焦点を移し、ハードウェア銘柄から離れることを同氏は提案していますが、例外もあります。

「パンデミックがもたらした課題は、ハイブリッドワーク用デバイスの需要、ネットワーク帯域幅の需要、より俊敏で堅牢なネットワークインフラのためのネットワークアップグレードの需要など、テクノロジーハードウェアの需要要因を全面的に加速させた」とChatterjee氏はリサーチノートで書いています。

「これらの原動力が加速していることは、2021年にこの分野が記録した強い売上成長に現れている。2022年に向けてもドライバーは変わらず、ハードウェア部門の需要は再び堅調に推移しているが、消費者からの需要が減少するにつれ、商業需要のドライバーが加速していると考えられる」と述べています。

同氏は、このセクターに4つの大きなドライバーがあると見ています。5Gスマートフォンの需要の伸び、「ハイパースケーラー」クラウドの設備投資の加速、通信事業者の支出(特に5Gの構築)の「力強い増加」、そして堅調な企業支出です。同氏は、2022年前半は供給が成長を制限する可能性があるが、後半は 「フラッドゲートが開く」と注意を促しています。

Chatterjee氏は、2022年のトップ4は、クアルコム、アップル(AAPL)、アリスタ・ネットワークス(ANET)、シエナ(CIEN)であるとしています。

アップルについては、今後の製品サイクルが好調で、特にiPhoneが好調であることを評価しています。クアルコムについては、自動車、モノのインターネット、AR(拡張現実)、バーチャルリアリティ、PC、固定ワイヤレスなどの分野への製品の多様化により、株価が「再評価」されると見ています。

また、ネットワーク機器メーカーのアリスタについては、クラウドインフラの成長を見込んでいると評価しています。シエナについては、クラウドや通信事業者の設備投資予算の増加に賭けるものとして、強気の評価をしています。

シスコ・システムズ(CSCO)とデル・テクノロジーズ(DELL)の両銘柄を J.P. モルガンのアナリストフォーカスリストから外しましたが、両銘柄ともにオーバーウェイトの評価を維持しています。

ネットアップ(NTAP)については、イコールウェイトからオーバーウェイトにアップグレードしました。「企業向けストレージ市場での主導的地位を活用しながら、より高い成長機会に向けて移行するための体制が整っていると見ていると」とChatterjhee氏は書いています。

また、試験・計測会社であるナショナルインスツルメンツ(NATI)がアンダーウェイトからニュートラルにアップグレードされました。

コムスコープ(COMM)の株価は、比較的新しい経営陣による「実行リスク」を理由に、オーバーウェイトからニュートラルに格下げされました。

カンビアム・ネットワークス(CMBM)の株価もオーバーウェイトからニュートラルに引き下げられています。

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