インテル(INTC)は12月6日、傘下で自動運転技術を開発するモービルアイの株式を2022年半ばまでに米国市場に上場させる計画を発表しました。この発表により7日の市場が始まる前の時間外取引でインテルの株価は8%以上上昇しています。
ウォール・ストリート・ジャーナル紙が最初に報じたこの動きは、関係者によるとモービルアイの価値を500億ドル以上にする可能性があるそうです。
インテルはプレスリリースの中で、モービルアイの過半数の所有権を維持すると述べています。
モービルアイは、先進的な自動車安全システムのサプライヤーで、インテルは2017年におよそ150億ドルで買収しました。モービルアイは、自動車にカメラを搭載して、アダプティブ・クルーズ・コントロールやレーンキーピング・アシスタンスといった、自動運転を可能にする基本的な機能を実現するためのパイオニアです。
モービルアイの売上は、インテルが同社を買収して以来、およそ3倍になったとウォール・ストリート・ジャーナル紙は報じています。第3四半期の売上は3億2,600万ドルで、前年同期比39%増となっています。
トゥルイスト証券のアナリストは、「INTCがクライアントおよびサーバー用CPUでAMDにシェアを奪われていることは広く理解されており、CPUの設計と最先端の半導体製造技術の改善に非常に注力している」と記し「モービルアイの上場は、急成長する自律走行関連企業に有利な資本市場を利用しながら、これらの課題に再び焦点を当てる方法を提供できるだろう」と述べています。