11月30日の米国市場はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の30日の議会証言を受けて、米金融政策の正常化が想定より早く進むとの見方が強まったことや、新型コロナウイルスの変異型「オミクロン型」の感染拡大の懸念などにより大きく下落しましたが、そんな中、アップル(APPL)は前日比3.16%増と逆向高を演じました。
新たなデータによると、アップルは中国でiPhone 13シリーズの需要が非常に高まっていることがわかりました。カウエンのアナリスト、Krish Sankar氏が30日付けのリサーチノートで指摘したように、China Academy of Information and Communications Technologyが発表した新しいデータによると、10月の中国におけるスマートフォンの販売台数は前月比57%増で、アップルの販売台数は9月から820%増の1,080万台となり、前年同月比では85%増となっています。
また、ウェドブッシュのアナリストであるダン・アイブス氏は、小売店やサプライチェーンのチェックに基づき、感謝祭の週末における国内のiPhone需要は 「堅調 」だったようだと述べています。アイブズ氏は、投資家がアップル株を 「市場が混乱している間の安全策 」として見ていると考えています。
アップル株の上昇について尋ねられたある大手企業のトレーダーは、アイブズ氏と同様の指摘をし、週末のアップル製品に対する需要の高さを示す「陶酔感」があり、複数の市場でiPhoneモデルの納期が短縮されているようだと述べています。