テスラ マスクCEO以外の幹部も株を売却

テスラ(TSLA)の投資家にとって、マスク氏の株式売却は大きな問題となっており、投資家は毎日チェックしてCEOの取引状況を把握する必要にかられています。マスク氏は、11月6日に、この動きを支持するかどうかを問うツイッターの投票を投稿した後、自分の持ち株の10%を売却することを約束しました。

このアンケートが投稿された時点で、同氏は約1,700万株の株式を保有していたました。これは大量の株式であり、大量の株式が売買されれば、企業の株価は大きく変動します。

今回の調査以降、マスク氏は期限切れの経営陣用ストックオプションを行使する際に税金を支払うために売却した株を含め、約760万株を売却しました。この売却により、約82億ドルの収益が得られています。

テスラの株価は、マスク氏がこの調査をツイートしてから約7%下落しました。

しかし、11月19日、証券取引委員会に提出されたフォーム4で開示された売却はマスク氏のものではありませんでした。明らかになったのは、CFOのZachry Kirkhorn氏が1,250株(約130万ドル相当)を売却したということ。

同氏はまだテスラの株式を約53,700株残しており、その価値は約6,100万ドルになります。

マスク氏が最近大量の株式を売却していなかったとしても、投資家は常にインサイダーの株式売却を追跡したいと考えています。インサイダーが売却する理由はたくさんあり、株が上がっていることだけではありません。インサイダーが売るということは、その企業の状況が良い方向に向かっていることを示すシグナルでもあります。

しかし、Kirkhorn氏の売却はその条件に当てはまりません。この取引は、ルール105b-1プランの一環として行われたものです。

ルール105b-1プランとは、インサイダー取引のルールに抵触しないように、企業のインサイダーが事前に準備した方法で株式を売却するための、規制当局が承認したシステムです。

この種のプランは、インサイダー取引のルールに抵触しないように、インサイダーが自分の会社の株価をどのように感じているかを市場に伝えることを避けるためのものです。Kirkhorn氏の売却計画は、2020年5月に準備されていました。

やはり注目されるのはマスクCEOの今後の売却です。同氏が自らに課した10%の目標を達成するためには、オプション関連の売却を目標にどうカウントするかにもよりますが、さらに900万株から1200万株を売却する必要があります。

それはまたテスラに投資する格好のチャンスになるかもしれません。

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