5年以内に資金を2倍にしてくれる優良企業をモトリーフールがピックアップしていますので、ご紹介します。
タンデム・ダイアベティス・ケア（TNDM）
医療機器メーカーのタンデム・ダイアベティス・ケアは、その名の通りの市場で大きな変化を起こすことを目指しています。同社の主力製品は、インスリン依存型糖尿病治療用の革新的なポンプ「t:slim X2」です。t:slim X2は、その製品の魅力によって継続的に使用されています。
まず、市場で最も小さいポンプであるため、他社製品よりも隠しやすくなっていることが挙げられます。また、遠隔操作でソフトウェアを更新できるため、新しい機能を追加することができます。t:slim X2は、市販のインスリンポンプの中で唯一、遠隔操作でソフトウェアのアップデートが可能です。
さらに、このポンプにはもうひとつの利点があります。このインスリンポンプは、デックスコム（DXCM）のG6のような持続的グルコースモニタリング（CGM）システムと組み合わせることで、グルコースレベルを事前に予測し、必要な量のインスリンを自動的に投与することができます。この機能は、糖尿病患者の健康状態の改善につながります。
t:slim X2は、糖尿病患者の生活をより快適にすることで、タンデムが好調な業績を維持している理由です。9月30日に終了した第3四半期では、t:slim X2とアクセサリーの売上高が1億7960万ドルとなり、前年同期比で45％増加しました。また、当四半期の純利益は580万ドルで、前年同期の940万ドルの純損失から大きく改善しました。
間違いなく、このポンプを使う人は増えています。第3四半期には、全世界で31,558台のポンプを出荷し、前年同期比で43％増加しました。また、タンデムの主力製品の設置台数は約30万台となり、直近1年間で10万人以上の新規顧客を獲得しました。
タンデムは、2024年末までに50万台の設置台数を達成することを目標としており、その実現に向けて順調に進んでいます。米国では、インスリンが不可欠な1型糖尿病患者に適したインスリンポンプの市場はまだ開拓されておらず、この患者の約65％が1日に何度も痛みを伴う注射を行っています。
また、t:slim X2は競合製品に対しても健闘しているようです。同社によると、顧客の約半数が他のポンプから乗り換えたとのことで、t:slim X2の人気の高さがうかがえます。一方、米国以外の市場はさらに未開拓です。しかも、糖尿病の患者数は今後も増え続けると言われています。
だからこそ、タンデム・ダイアベティス・ケアは消費者に支持され続けるはずであり、このような長い成長の道筋を持つこのヘルスケア株は、今後5年間で市場を粉砕するのに十分なポジションを持っていると考えられます。
ショッピファイ（SHOP）
Embed from Getty Imagesテクノロジー企業であるショッピファイは、近年の市場でトップパフォーマーとして活躍しています。その理由はいくつか挙げられます。
第一に、ショッピファイは、従来の実店舗が苦戦する中で急成長しているEコマース業界で事業を展開しています。第二に、同社のビジネスモデルが優れていることです。ショッピファイは、今日のデジタル社会において経営者が必要としているオンラインストア・フロントを作ろうとしているマーチャントを対象としています。
ショッピファイは、決済ソリューション、マーケティングソリューション、出荷およびフルフィルメントサービスなど、オンラインストアを成功させるために必要なツールを提供することで、顧客の生活をより快適なものにしています。
3つ目は、ショッピファイのプラットフォームはスイッチングコストが高いことです。マーチャントは、時間をかけてショッピファイのツールを使ってオンラインストアフロントを構築した後、乗り換えることを躊躇します。
これらの要因が相まって、ショッピファイは目覚ましいトップラインの成長を実現しました。第3四半期の売上高は、前年同期比46％増の11億ドルとなりました。これは、同社のサービスを利用する顧客数が増加していることが一因となっています。
ショッピファイは、今後も同じビジネスモデルを継続することで、成功を収めることができると思われます。また、需要も十分にあるはずです。米国では、第2四半期のEコマースの売上高はまだ全体の12.5％に過ぎません。
さらに、この分野は2027年まで複合年率で14.7％の成長が見込まれています。その間にショッピファイ社の株価は2倍、あるいはそれ以上になることは十分に予想できます。
＊過去記事はこちら「ショッピファイ SHOP」